〜自分の力〜
やとこさ二回戦です
何か自分で書いてて思いますが戦闘描写がなぁ〜
何かいい書き方とかあったら教えていただきたいですf^_^;
ではぁどうぞぉ〜
タルトは二回戦の二試合目の出場と言うことで控室にいた
「ふぅ…次の試合は自力で頑張るようにしよう」
タルトは一度右手を握りしめた
そこで不意に控室の扉が開きそこに男の人が入ってくる
「ん?君は確か…」
その人は入口で立ち止まって訝しげにタルトを見つめていた
タルトは声のする方を見上げて息を飲んだ
「エグザ…選手」
「なんだ?俺のことを知っているのか?」
エグザ選手は名前を呼ばれたことに驚いていた
「はい…一応、気をつけといた方がいいかなと」
「そうかい…」
二人は少しの間黙った
そして先に口を開いたのはエグザ選手だった
「確か君はアグスタ=ルートポーンだったな」
「はい…アグスタ=ルートポーンです。タルトって呼んでください」
「いい名だな…タルトか……なぁ、タルトはどうしてこの大会に出てるんだ?」
不意に投げられた問いだった
「僕は…修業の卒業試験みたいな感じです」
「卒業試験か…優勝しろってか?」
「はい…アリエル師匠に言われました」
タルトがアリエルと口にした途端にエグザ選手の目の色がかわった
「あのエグザさん?」
「あぁ…わりぃ、そうか…君はアリエルさんの弟子か」
「エグザさんは師匠と知り合いなんですか?」
「前にこの大会で負けたんだ」
「なるほど…アリエル師匠強いですからね」
「あぁ…あんときの力量差はやばかったな……だけど、初めて目標が出来たんだ」
「目標ですか?」
「あぁ…あんときはボコボコにされたが…今度は見返してやるってな…だから俺は強い奴だけを求めた」
「強くなりたいんですね」
「まぁな…俺が負けたのは唯一あの人だけだからな」
「そうですか…エグザさんて…」
「ちょっと待った」
エグザ選手はタルトの言葉を止め割って入った
「どうしたんですか?」
驚いたような表情でエグザ選手に問い掛ける
「その…さっきからずっとさん付けだろ?そんなんいらねぇよ…歯痒いだけだ」
エグザ選手は少し笑う
「でも年上の方ですし…」
「こういうのも社会だ」
「じゃぁ………エグザ?」
「うん…それでいい」
エグザはうんうんと頷く
「あはは…でさっきのなんですが……エグザって怖そうだったけど話してみたらいい人なんだって思いました」
タルトがにこやかにエグザに振り返る
「いい人?俺がか?」
「はい…今まで怖がってたのが嘘みたいです」
話あえばその人のことを理解できる…そうやってタルトは今まで生きてきたのだ
「さぁな…それより次タルトの試合だろ?」
タルトが壁の時計を見る
「そうですね…」
タルトが立ち上がるとほぼ同時くらいにエグザは口を開いた
「俺はお前にも期待してるんだ……だがな俺が闘いたいのは素のお前だ。前の試合のお前じゃなくな」
タルトはエグザの言っている言葉の意味を理解していた
「はい…頑張って正々堂々戦います」
タルトは振り返りそういうと出口に向かっていった
出口から出るときに最後に聞いたのは「頑張れよ」の一言だった
「さぁ二回戦一試合目も終わって次は二試合目だぁ」
司会者がテンション高いままに話す
「さぁ選手の入場だぁ」
タルトは階段を上がっていく
光が差し込む場所に
「まずはアグスタ選手〜」
「そして対するはキラル選手」
タルトの向いに女の人が立つ
情報は少ないが杖を持っているから魔法主体かな
「それではぁ両者用意出来たようなのでぇ〜LadyFIGHT!」
開始ブザーがなる
タルトは魔法使いに距離を離すのはいけないという基本を思い出し一気に詰める
キラル選手はタルトが一気にきたことに一瞬動揺したようになったがすぐに持ち直すと一歩半後ろに飛びずさると詠唱を開始する
「(この歌は…[プロミネンス]か?)」
タルトは耳にした歌を聞き取りその歌が何の魔法かを分析する
「(プロミネンスなら先にでていく方がいい)」
タルトは決断するが早いか走り出す
タルトはキラル選手の懐に潜り込むと刀を横薙ぎに斬る
衝撃でキラル選手は後ろに下がるが詠唱は続いている
「(今こそ修業の成果を出さなくちゃ)猛る炎熱、焔を纏う剣となれ[バーストエッジ]」
タルトの刀[風鈴]が赤い焔を纏う
これはタルトが練習してきたエレメンタルソードの一つ
それを構えるタルトに対する歓声があがる
「行くぞ!」
タルトはさらに一歩踏み込むと先程横薙ぎに払った刀を持ち替え逆に切り払う
それは当たらなかったが左に切り払った刀を半ば強引に頭の上に持って行き、上段の構えを取る
それを一気に振り下ろすと焔の柱が津波のようにに走りながら立ち上る
そこでキラル選手の詠唱が止まった
それを見逃さなかったタルトは振り下ろした刀を居合の構えに戻し振り上げる
またも刀の辿った軌跡からは焔が走りかなりの広範囲を切り上げる
そのタルトの攻撃をもろにくらい打ち上げられる
「大いなる風よ…大地に吹き荒む暴風を」
タルトが詠唱するのは[α・メビウス]タルトがイメージしているのは前に練習していたコンボだった
「(メビウス当てて同時に詠唱を開始する)」
あの練習の時に改良したのは繋を同じ風系統の魔法にしていたがこのコンボは極めてバーステに弱い
だからバーステに関係なく弱点をカバー出来るヴォルティスにした
「来たれ[α・メビウス]」
タルトが手を上に掲げるとタルトを中心に大きな竜巻が現れる
それは練習中と違い圧倒的広範囲を攻撃していた
だが風力自体が強い訳ではないのでこれに当たっていようが吹っ飛ぶことはよっぽと軽くないかぎりない
キラル選手も例外でなくもろに直撃しているが巻き上げられることもなくその場に立ち台風が去るのを待つ事を余儀なくされる
「雷よ我に集いて拘束の鎖となれ[ビリジアント・チェーン]」
タルトの伸ばした右手から電気が飛びキラル選手を捕縛する
捕らえたキラル選手を自分のもとへと寄せながら弓を引く構えをとる
「大気を震わす虚空の弓を…[アーク・ラ・セリアル・エア]」
タルトが詠唱を終えると同時くらいには目の前にキラル選手が来ていた
そして矢を放つと真っすぐにキラル選手を捕らえる
タルトが放った矢は射角をそのままに糸を引くように空に消えていく
タルトがふぅと息を吐くとキラル選手を捕らえていたチェーンが外れ解放される
「勝者ぁアグスタ選手〜」
司会者が叫ぶ
そしてやはり歓声が上がる
「ふん…タルトか……強いじゃないか」
エグザは控室から会場の様子を見て笑っていた
「そのまま勝ち上がって来てくれよ…タルト」
タルトはその歓声にお辞儀すると控室に戻っていった
「上手くやれた…次からもこの調子で行くぞ」
タルトは拳を握り固めた
まだまだ戦いは始まったばかりだ
第十九章 END
二回戦終わってまだ後五試合くらい残ってます
ん〜感想とかありましたらいただきたいです〜f^_^;
アドバイスとかもいただけたら参考にさせていただきたいですm(__)m