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ある人、探してます  作者: 亜差覇蚊
18/34

〜強豪〜

案の定タルトは戦いませんが…m(__)m



まぁ頑張って書いたので読んであげてください

注)駄文ですf^_^;

 タルトは電話の後控室に戻っていた

 タルトはアジルさんに言われたもう一人の自分を見つめ直すために

 だが自分の心をどれだけ落ち着けてもそれは出ては来なかった


「どうしたらいいんだろう…」


 タルトは深く考え込む


「でも…今はどうしようもない……道がわからないし」


 タルトはそう決め試合を見に行くことにした



「よーし次は第97試合目だぁ」


「97試合目?しまったぁアハト選手の見逃したぁ」


 タルトは思いの外長く控室にいたのか要注意していたアハト=クリーナ選手の試合を見逃してしまった


「しまったぁ〜」


 タルトはしかたなく座席に座り109試合目を待つことにした

 109試合目はタルトが要注意していたハルカ選手の試合だからだ



 時間はあっという間に過ぎていった

 初回戦と言うこともあり一戦一戦はあまり長くはない

 もともと初回戦というのはあらかたふるいにかけてしまう試合だからだ

 予選等を勝ち抜いたメンバーなら話は別だが…


「さぁ一回戦も大詰め109試合目だぁ」


 司会者の熱弁を余所にハルカ選手はすでに舞台に立っていた

 その向いにゴツイ男が階段を登っていた


「さぁ109試合目…ハルカ=イダテ選手対、エグザ=ニーズヘッグ選手の試合だぁ」


 エグザ=ニーズヘッグ?

 タルトは名簿を見るが見落としていた

 このトーナメントで1番要注意の人物を…


「それでは109試合目開始だぁ」



 ブザーがなる

 観客達は皆それぞれに応援するが、男性客はハルカ選手の衣装が好みなのかは知らないがハルカ選手を応援する人の方がいささか多かった


 両者は相手の動きを見ながら動く

 そしてハルカ選手の強さが発揮された


 ハルカ選手はエグザ選手の前に残像を残したまま、エグザ選手の後ろからドロップキックを入れる

 エグザ選手は不意をつかれて地に手を着く

 ハルカ選手はそれを見逃さずにエグザ選手の頭を蹴りあげる

 エグザ選手は蹴りにより宙に浮く

 その光景はハルカ選手の必殺の光景

 ハルカ選手が瞬間的に10人くらいに増える

 これは師匠と出会った時の大会で椛選手が使っていた[影分身の術]

 その内の一人が飛び上がり空中でムーンサルト

 そしてまた一人と飛び上がり次々とムーンサルトで打ち上げていく

 最後の一人はムーンサルトをし終えた分身の足を踏み台に更に飛び上がる

 ハルカ選手はエグザ選手の後ろから羽交い締めにするとアジル選手の[絶躙]のように一気に落とす

 もちろんハルカ選手はぶつかる瞬間に離脱し、ダメージはなし

 それにはだれもがハルカ選手の勝利を確信した


「煙が晴れるまで少々お待ちを」


 司会者が手で太陽を遮るように目の上に被す

 そして食い入るように土煙を見つめる



 その時だった

 もくもくと立ち上がる土煙の中から一本の腕がでてきてハルカ選手の首を掴みあげる


 大スクリーンにはさっきまで声援に応えていたハルカ選手が苦しそうにもがく様子が映し出されていた


 そして土煙からエグザ選手が現れる

 頭からは血を流している

 だが彼の顔は平然としているどころか笑っているようにも見える


 エグザ=ニーズヘッグ

 彼は大型の大会にはだいたい現れていて[黒い龍]と呼ばれている

 戦い方が荒々しく龍であるようだとのこと

 そして彼は傭兵だった

 彼の過去を詳しく知っている者はいないが敵等には[狂戦士]とも呼ばれているようだ

 まぁ今の彼はまさしくそれだった



「これは大どんでん返しだぁ」


 司会者が相変わらずのテンションで実況


 まだエグザ選手の手はハルカ選手を苦しめ続けていた

 ハルカ選手は相当苦しいのか顔が青ざめはじめていてバタバタしていた足も動かなくなってきていた


「早く降参しろ」


 エグザ選手が冷たく言い切る

 モニターに映るエグザ選手の目は鋭くハルカ選手を見ていた


「かはっ……くっ…誰…がっぁぁ……」


 エグザ選手は更に手に力を込める


「もう一度言う…降参しろ」


 その時モニターに映る彼の目は睨み付けるような目をしていた

 それを見たハルカ選手は怯えたのかエグザ選手の手を三度叩く


「懸命な判断だ」


 そういうとハルカ選手を解放する

 ハルカ選手はそこにうずくまり咳込んでいた


「ここでハルカ選手ギブアップだぁ!勝者はエグザ選手」


「エグザ=ニーズヘッグ選手……完全に見落としてた…多分1番の脅威になる人だな」


 タルトはもしそうなったらと寒気を覚えた




 そしてタルトが気にしていた123試合目

 ハヤテの試合だ


「よぉし…これで大詰めだぁ123試合目開始するぞぉハヤテ=ユウキ選手とカティル=グローバ選手の入場だぁ」


 司会者は入場門の辺りを指差す

 そこからはカティル選手が現れる

 カティル選手黒い髪をなびかせた男性で薙刀を背中に担いでいた


 それと向かい合う位置にハヤテが出てくる

 ハヤテは何も武器のようなものはもっていない


「君は武器は使わないのか?」


 カティル選手がハヤテに問い掛ける


「はは…無意味にでかぶつなんか引っ提げてられるかって〜」


 ハヤテが笑いながら答える


「ふむ…その考えもある……だが、その言葉から察するとどこかから出てくると言っているように聞こえるが?」


「はっ…そう聞こえるんならそう思っとけよ」


 ハヤテがもう一度笑う



「さぁ〜123試合目を開始しようかぁ」


 司会者が合図を送る

 その合図と同時にブザーが鳴り響く

 先に動いたのはカティル選手

 カティル選手は間合いをつめると薙刀で足元を払う


「行動力を削ぎ落とす」


 カティル選手は先までの穏やかな顔ではなく鋭い目でハヤテを睨みつけていた

 だがハヤテはその目を気にする風もなく、かるく飛び上がるだけでその切り払いをかわす


「おっさん、ちったぁ狙えよ」


 ハヤテは笑いながらカティル選手を挑発する


「ガキが!!」


 カティル選手はその切り払った薙刀の刃を上に向け切り上げる


「もらったぁ!」


 カティル選手は勝利を確信した笑みを浮かべる

 だがカティル選手の予想を遥かに凌駕したのはハヤテの動き方だった


「はっは〜んなもん見え見えな攻撃に当たるかって」


 ハヤテは飛び上がったまま薙刀の切り上げをくらいそうになったが、ハヤテは薙刀の刃のつけねの部分に足を引っ掛けると、そこを中心に回転する。


 ちょうど鉄棒に片足をかけて回る感じだ

 その動き方はカティル選手の知っている動き方にはなかった

 ハヤテの動きは予測不能だった


「ならまぁ反撃ってことで」


 ハヤテは薙刀から離れ着地すると一度ステップを踏む

 ステップの後片足の爪先で着地すると180゜身を翻しカティル選手の懐に潜り込む


「おっさん…ちょっと痛てぇかもよ」


 ハヤテはニヤッと笑うとカティル選手の顎に掌底を叩き込む

 だが、カティル選手は少し上体を反らしそれをかわす


「(次に来んのは左のストレートだろ)」


 カティル選手は勝手な予想を立てる


「なぁおっさん…後ろがら空きだぜ」


 ハヤテが口許をにやつかせる

 すると掌底を出していた右手を引くとその手を地面につけて足を払った


「ガキめ!」


 ハヤテに後ろががら空きだと言われ気にしていたカティル選手は足元への攻撃に難無く倒される


「くそ!」


 カティル選手は怒りが頂点に達した

 カティル選手は倒れた瞬間には地面に手を付き、立ち上がった

 そして少し離れてたっているハヤテに向かって突進する


「おっさん無用心過ぎるでぇ」


 ハヤテは左手を前に右手を後ろに引くと何か長いものを両手で持つように構える


「おっさん…あんたの読みとどうや?」


 ハヤテはニヤッと笑うとそれが合図となり両手で持っていた何かが色を取り戻し、その姿を現していく


「俺の武器や」


 ハヤテが振りかざしたのは長さがハヤテくらいの大きな鎌だった


「そんな大鎌を〜お前みたいなガキが扱えるかってんだぁ!」


 カティル選手は走りつづけた


「おっさん…さっきからいらつくで」


 ハヤテは構えた鎌を振り上げる

 その振り上げにカティル選手は横に飛ぶ


「当たらないんだよ!」


 だが、そのカティル選手の声はハヤテに届いていなかった

 ハヤテはカティル選手の前にいるはずなのに

 今は鎌を下ろした姿でカティル選手に背を向けて立っていた


「あんたの負けや…おっさん」


 そういいながらハヤテがカティル選手の方を向くと片目をつぶってみせる

 それと同時にカティル選手の体にXの字に亀裂が入り血飛沫があがる


「あちゃぁ過剰演出し過ぎたか?」


 ハヤテは困り顔でカティル選手を見つめる

 すぐに医療班が来てカティル選手を担架に乗せて運んで行く


「勝者ぁ…ハヤテ=ユウキ選手!!!」


 司会者が高らかに叫ぶと今まで通り観客席も盛り上がった

 その中でタルトは今まで見た人達といずれ戦うことになるかもしれないと思うと身震いした


「皆…強いんだ……」


 タルトは手をにぎりしめると決意した


 必ず勝ち進むと



第十八章 END

他のキャラの試合を書いてみたのですがよくわからないとかアドバイスあったら感想にでも下さい(>_<)


もち感想も待ってるよ〜


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