〜五竜〜
何か修業風景はマンネリ化しそうだったので大分カットしちゃおうとしてます(笑)
今回やっとこ伝説の五竜について書けました
では 始まります(>_<)
ウィンデ系統の魔法をアリエルさんに教えてもらい始めてから二週間
タルトはウィンデ系統の魔法をそこそこ使えるようになっていた
ウィンデ系統の移動魔法「エアムーブ」
「ムーブ」系の魔法は五属性すべてに存在する
その中で1番移動速度が早く、発生も早くすることが出来る優秀な魔法
同じくウィンデ系統の防御魔法「リーデン・エア」
「リーデン・エア」は回りの大気中の魔力の流れに自分の魔力を流し硬質化させて防御する魔法
防御系の魔法も五属性すべてにあり、更に個神魔法にもある一般的によく知られている魔法だ
この魔法の後からタルトが習ったのはウィンデ系統の攻撃魔法だった
ひとつめは「レーク・エアリス」
この魔法は自分の剣に魔力を流し、剣に魔法を纏わせる魔法
またこの魔法は魔力のみで剣を作り出すこともできる
この魔法は五属性すべてにこの種類の魔法が存在する
五種族魔法剣士[エレメントソードマスター]になるにはこの五種類を使いこなせることが絶対条件になる
ここまでは一日で出来るのがほとんどだったが
次から習う魔法は体外への射出が基本になる
そのぶん扱いが変わってくる
射出系魔法で習ったのは四つ
「α・メビウス」「クリエイト・エア」「シルファリオン」「アーク・ラ・セリアル・エア(アラセア)」
「α・メビウス」は自分を中心に巨大な竜巻を起こす魔法
効果範囲は使用者の魔力の流し具合で変わるが、命中すれば少しの魔力でもかなりのダメージを稼げる
ちなみにアリエル師匠はこの魔法を使い慣れていて、タルトとでは規模が違いすぎる
タルトが半径2メートル位の円だとすると、アリエル師匠はその5倍は裕に越える
「クリエイト・エア」は名前の通りだ
空気を作り出す魔法
自分の魔力と大気中の魔力を混合させて巨大な空気の塊を作り出し、相手にぶつける魔法
1番原始的な魔法で師匠もあまり使わないらしいが覚えていて損はないらしい
「シルファリオン」は小さな空気の矢を高速で放つ魔法
発生が極めてはやく、威力もそこそこなのでカウンターとして多様されることが多いらしい
今の所タルトが放てるのは同時に4本しかうてない
アリエル師匠は同時に100本までなら放てるが、そのなかで思い通りに動かせるのは20本くらいしかないらしい
「アーク・ラ・セリアル・エア(アラセア)」はウィンデの最強クラスの魔法
1番アリエル師匠が使い回している魔法で威力がとにかくすごい
発動までにかかる時間が少し遅いと思われるが、発動してしまえばほぼ一瞬で敵を捕らえて飛んでいくので余裕と言えば余裕である
この魔法は「シルファリオン」の強化版のようなものだ。「シルファリオン」は多量に小さく発射だが、「アーク・ラ・セリアル・エア(アラセア)」は一発に大きく高速発射だ
タルトが手を突き出すように構える
その腕に自分の魔力を螺旋状に渦巻かせる
それに大気の魔力を合わせるとタルトの体と同じくらいに膨れ上がった魔力の矢が出来上がる
それを任意のタイミングでぶっ放す
この魔法は相手のターゲットロックの時間が長く長時間追い掛ける為、避けるのは至難の技らしい
発動までに10秒くらいだがそれからは数秒、放ってからは一瞬となかなかに早い
そしてウィンデ系統の練習が終わる頃には、タルトは魔力の流れを読む事や魔力の流し方をタルトの体が覚えた
ウィンデは1番制御が難しく扱いが慣れるまでは難しい
だが、慣れてしまえば他の魔法はこのウィンデの応用ですべて事足りてしまう
これからアリエル師匠の考えでは「バーステ(炎)」→「アクアリア(水)」→「ヴォルティス(雷)」→「グランデ(土)」の順に練習していくらしい
お昼ごはんを食べ終えた、僕とシエルさんはアリエル師匠に呼ばれた
なんでも今からアリエル師匠が昔から伝わる伝承と話をしてくれるらしい
「来たな」
キュイ
チビはもうすっかりアリエル師匠に懐いている
「よし、テキトーに座りな」
タルトとシエルは促されて適当な位置の椅子に座る
「よし…ならまずはだ…ドラゴンの話からしてやろう」
アリエルさんが前にあるホワイトボードに写真を5枚はる
タルトはそのなかに見知った絵を見つけた
「オプシティドラゴン?」
タルトはアリエルさんの頭に乗っかっているチビを見直す
「そうだ、この5枚に写っているのはすべて竜だ。だが普通の竜と違うのはこの5匹が伝説の五竜であるということだ」
その言葉にタルトが過剰反応をしめす
「じゃぁ、チビは伝説の竜の子供なんですか?」
「そういうことだ、この五竜にはそれぞれ特徴を持っている。まずはこいつだ」
アリエル師匠が頭の上のチビを摘むと二人に見えるように前へだした
「このオプシティドラゴンは奇跡の竜と言われている」
キュアァ
チビが怒るように唸る
「オプシティドラゴンの言い伝えでは確か(厄災起きし地に奇跡を纏いて現す黒白の竜。その竜奇跡をもたらさん)という言い伝えで崇められているんだ。実際オプシティドラゴンには奇跡を起こす力があることは証明されているんだ」
その言葉にタルトが質問する
「例えばどんな事が出来るんですか?」
「何でもだな。奇跡と言うのはこの世で起こりえないことが起こることだ…例えば死んだ者を蘇らせたり、廃墟の町を元に戻したりな」
タルトとシエルは納得した
「次にこれだ…この竜は創造の竜…イミジングドラゴンだな」
師匠が指した絵には6枚の白い羽をもつ細く長い竜
「イミジングドラゴンに関しては大量の説があるが、1番近いのはこの世を創造した神の竜とされている説だ。だが、証明するものがないからな」
タルトはその白い輝きに見とれていた
「タルト次行くぞ?」
師匠の言葉でタルトは我に帰りあたふたした
「え?あっ…はい」
「ふん…次はこの竜だなこの竜は生命の竜…ライフバーンドラゴン」
師匠が指した絵には翡翠色をした体が特徴的なドラゴン
「この竜はイミジングドラゴンが創造した世界に[生命]をもたらしたという説がある。だが最近ではこの竜と残りの竜が三つのパートとなりイミジングドラゴンの下に付くという説もあるが定かではない…ちなみにライフバーンドラゴンを従えることが出来るとされている魔法使いは生命の個神魔法を扱える者のみと言う説もあるが、本当のようでな。一昔前にいた生命を操る魔法使いが従えていたという情報がある」
「ということは残りの二匹は時限と空間のですか?」
シエルさんが師匠に質問する
「そうだ、これが時限[次元]の竜…タドバリオドラゴンだ…この竜はさっきシエルが言った通りで時限の個神魔法を扱える者が従えることが出来る。そしてこの竜がいて時が動き出したという説もあるな」
師匠が指している絵には、銀色で体の側面に赤い半分の球体がいくつも埋め込まれた竜
「残りが空間の竜」
「そう、空間の竜…マシニクルドラゴン。この竜が世界と言う空間を作り出した。そしてこの星の周りに空間を作り出し直射日光からこの星を護るバリケードを作ったとされている」
この竜は淡い桜色の体で体に無数の刺が生えている
「これら5匹の竜が伝説の竜とやばれるものだ」
タルトはあらかた整理するとチビに関して質問した
「師匠、チビはオプシティドラゴンの子供なんですよね?」
「そうだ…だが、なぜ君についたのかがわからないんだ」
「たまたま出会ってそのままついて来たんですが」
タルトがチビを見つめながら答える
「ふぅ…まぁなんにせよこのドラゴンはタルトに懐いているからな。大事にしてやれ」
タルトはチビを返してもらうと師匠に頷き返した
師匠に5竜のことを教えてもらい色々勉強したタルト
明日からはまた魔法を練習する日々が始まる
第十二章 END
次作は修業あらかた終わっちゃいそうですf^_^;
頑張って次も書いていきます
感想とかいただけたらもっと頑張れる気がします(>_<)
気がするだけかもしれませんが(笑)
ではでは〜ノシ