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ある人、探してます  作者: 亜差覇蚊
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〜旅立ち〜

初めて書いた作品です


よければ感想や改良したら良くなるような点等を指摘して下さると幸いです


1XXX年 ここは宇宙第三惑星・アルア、全人口の八割が魔法使いの星。

争いごとはなく、実に平和な日常を送っていた…


だがその日常はある大災害によって儚くも崩れ去った……


……天地解放大震災…


この事件によって死傷者は70万にも上った…

僕はこの地震の被災者で

その時の僕はまだまだ小さくて…

ただ泣くことしか出来なくて…

お母さんやお父さんとは逃げている最中にはぐれてしまって…

でもその時、助けてくれた人がいた…

金色の長い髪、真っすぐ僕を見つめる目、黒いジャケットに身を包んだ女の人、あの姿がとても印象的で…

彼女は一度僕に笑いかけて言った


「よく頑張ったね。今、助けてあげるからね」…


その後のことはよく覚えていない…

ただ目が覚めたら病院のベッドの上で寝かされてて…

その時、改めて生きていることを実感した…

だから…一言だけあの人に「ありがとう」と伝えたい。


 それから10年、この少年は剣を手に取り、闘い、あの人を探す旅をする決心をした…………


「タルト〜タルト〜起きなさいってば〜タルト〜」


僕の名前を呼ぶ声がする


「ん〜..ファァハァ〜おはよ..お姉ちゃん」


「もぅ、今日から旅に出るんでしょ〜最初からその調子じゃ先が思いやられるわ」


とか…何とか言われ

僕の新しいスタートが始まった。


「ホントに行くんだよね?」


お姉ちゃんが心配そうな顔をして聞いてくる


「うん。もう決めたことだから、今更変えられない。」


「そぅ…だね。うん、そうだね!じゃあまた今度いつ会えるかわからないけど……元気…でね」


「大丈夫だよ、お姉ちゃん。僕だって少しは強くなったはずだからさ。それに今度会う時は今よりもっとずっと強くなってるから。」


「うん。頑張ってね。じゃああんまり喋り過ぎると辛いから…いってらっしゃい…」


「行ってきます!」


 こうして僕はお姉ちゃんと今まで暮らした家にお別れを告げ、僕の旅が始まった。



「この先に行くと〜…アルミタ鉱山か」


町に着いて広場で休憩がてら地図に目をとおしていると


「おーい、坊主〜、おーい」


「ん?」


 自分が呼ばれているのかもしれないと思い見上げると…


「よかった、気づいてくれたか〜。」


「えっと、あなたは?」


「あぁ、すまねぇ。俺はこの辺を回ってる商人だ。坊主、アルミタ鉱山に行くのか?」


「えっ?あっ、はい。」


「悪いことは言わねぇ、やめときな。最近あそこら一帯は野生の生物が凶暴化して危ねぇーからよ」


「…でも…僕どうしてもアルミタ鉱山の向こうの町に行きたいんです」


「そうなのか…なら無理に止めはしねぇが、気をつけてな」


 この人の心遣いはありがたかった…

だけどまだ始まって数分で凶暴化した生物が怖いからって諦めてたまるか。


 そう心に一喝し、商人にお礼を言うと、アルミタ鉱山に向け歩きだした。



「生物が凶暴化してるって言ってたけど…見渡しても一匹もいないんだよなぁ…」


町を出てちょっとしてから、タルトが思ったことだ。

だが、野生生物がいない以上闘わなくて済むのでありがたいとも内心では思っていたりする。


そんな中アルミタ鉱山の入口に着いたのだが…

入口に看板がたっていて【この先危険につき、侵入禁止】とかかれている。


「うわぁ…いきなりこんなことって…」


「ありゃ?侵入禁止?嘘ぉ…」


いきなり後から声がしたので慌てて振り返ると、その子、いやその人はキョトンとした目で僕を見ている。


「あ〜ゴメンねぇ、驚かせちゃって。」


「いえ、こちらこそスイマセン…」


「えっとぉ〜私はレイン!レイン=アルパス!君は?」


 レインと名乗る人は僕より幾つか年上みたいで、僕が探してる人と同じくらいの歳の人だ。


「僕はアグスタ=ルートポーンです。皆タルトって呼んでます。」


「じゃあ、タルト君でいいのかな?」


「はい。そう呼んでください」


「じゃあ私もレインて呼んで。その方が気楽だから。」


「じゃあレイン…さんで。」


「OK!!」


 レインさんは初対面の僕にも自分から話かけてくれて、なおかつ頼りがいのありそうな人だった。


 レインさんと二人で他に鉱山に入る道がないかと探している内に僕はレインさんとはぐれてしまっていた。


「あれ?レインさ〜ん、レインさ〜ん。」


………

レインさんを呼ぶが返事はない


「おかしいな、ちゃんとついていってたはずなのに…」


ガサッ…ガサガサ…


「!!!。」


 自分の背後で何かが動いた。

タルトは自分の剣を抜き身構えた……

一瞬全ての音が消えた…

その瞬間後から自分の体長の二倍くらいある竜が目の前に現れた。


僕は竜の大きさに驚き一瞬、気を緩めた瞬間

竜の尻尾がタルトの腹を打った。

タルトは何の抵抗も無く後方に弾き飛ばされ、背中を木の幹に打ち付けた

タルトは咳込みしばし動くことが出来なかった。

だが竜はそんなタルトの様子など知らないと言わんばかりにタルトを襲った何度かくちばしで刺されかけるも、ギリギリで避けていたが、体勢が体勢なだけあり、動ける範囲がいつもより格段に狭い。


タルトは体勢を直そうと抵抗したが…竜に体を押さえ付けられ立ち上がることも出来なかった。

竜のくちばしが今自分の頭に………



 そぅ思った瞬間僕は目を閉じた…

だがいつまでたってもくちばしが刺さる感触がない。

タルトは恐る恐る目を開けた


「レインさん!!」


「ゴメンね、タルト君、私が目を離したバッカリに。」


 レインさんは短銃のストックの部分を起用に使い竜のくちばしを止めていた。


「タルト君、私の後から一旦離れて!」


タルトはレインに言われその場所から離れ草影に身を隠した。

レインさんは二丁の短銃を使っている。

片方のストックでくちばしを

もう片方の銃で本体を狙っている。

だが竜の体が固いせいで弾丸は弾かれている。

ということは竜本体へのダメージはほとんどない!!


僕は駆け出そうとした…

だがそれは無駄だった。


 レインさんはくちばしを押さえていた短銃を一度引くと、左に体を捻り竜の懐に潜り込んだ。

レインさんは短銃二丁を竜の腹に突き付け、何度もトリガーを引いた。


でもあれだけ撃っても弾かれたら…

そんな考えは甘かった。

レインさんは弾丸に魔力をこめ貫通する弾丸を作っていたからだ…

見る間に竜の体は崩れ落ちた。

レインさんは返り血を全身に浴びながら、息を切らしていた。


「ハァハァハァ…」


「あの、レインさん…その、ありがとうございました!」


「あっ、タルト君無事だった?よかったぁ〜」


 レインさんは心から安心したからかその場に座り込んだ。


「アハハハハ…」


レインさんは急に笑いだす


「ぁ…あのレインさん?」


「あ、ゴメンね。安心したら笑いが止まらなくて…」


 そういいながらレインさんにつられ僕も笑いはじめた。

 レインさんは僕が思っていた以上に強いんだと思った。


 僕とレインさんは少し歩いたとこに鉱山の別の入口を見つけ、そこから次の町へ向かうために、鉱山へ足を踏み入れた……。


第一章END

誤字の報告がありましたので変更したのと書き方を統一するべく書き換えました


二話についても書き換える予定です



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