第一巻 地獄の業火に誕生す
瞼が重く開いた。灰の匂いが脳を打った。
視界が二重に見えた。心臓はまばらで、不規則な鼓動を打っていた。
胸から咳き込むような音が漏れた。彼は下を見た。草は黒く、血が闇を埋めていた。
彼は首が耐えられないかもしれないことを恐れながら、力を込めて振り返った。
右手のそばには、同じく不幸な男が横たわっていた。
男はかろうじて命を繋ごうと必死だった。
少年の頭に、ほとんど他人のような、幼稚さの思いがよぎった。
遠くから人々の悲鳴が響いた。
子供の泣き声。女性の高い叫び声。男性の低く鋭い叫び。
彼らは、自分も周囲も守れなかった。
空は赤く染まっていた…
遠くで炎が燃え上がる。熱気がすぐそばに感じられる。
燃えているのは村か小さな町のようだ。
頭が重くなり、記憶が散り始めた。
「…すべて、君の言った通りだ…さて、今回はどうにかしなければ。結局、初めてではないんだ。」
少年がびくりとした。頭に浮かぶ思考は他人のものだった。意味は理解できない。
手が地面を押した。背筋が張り、骨がきしむ。
彼は重く倒れ、立ち上がる力はなかった。
再び前を見ると、燃える建物から彼らを隔てる古い石の塀が目に入った。
そこには生の名残が並ぶ。
真っ二つに裂かれた死体が宙にぶら下がるようにバランスを取り、内臓が溢れ、体液が少しずつ草に赤い露を描いていた。
???: た…す…け…
隣の男は救いを求めようとした。
彼は傷ついた体を引きずり、血の跡を残した。
「…絶望だ。」
無音の影が彼の上に立ち上がった。
高く、完全に黒い。
手には長い剣が握られ、その刃の光が視線を焼き付けた。
素早く冷たい動き——体は真っ二つに裂けた。
目を閉じ、頭が揺れる。
隣の叫びは途絶え、金属の静かな響きだけが残った。
「だめだ、だめだ…」
目が開いた。二人は互いを見つめていた。
一方は激しい憎悪を抱き、
もう一方は獣のような恐怖に支配されていた。
手は剣をさらに強く握り、血に染まった夜の冷たい光を映し出す。
呼吸が荒くなる。
影は彼の真上に立ち、すぐそばにいた。
剣が上がった…
…
???: ヴァー・ハイラ!
強烈な風が襲撃者の体を切り裂く。
その体はもがきながら地面に落ちた。
村の炎の中から少女の姿が現れた。
素早く動き、すぐに彼のそばにいた。
揺れる視界の中で、彼はフードの下に隠された長い青い髪を認めた。
少女――彼の救い手だった。
気づかぬうちに、彼はすでに彼女の肩にいた。
振り返ると、さらに三つの影が現れ、逃げる二人を追おうとしていた。
???: もっと速く! 一人を殺したことを許すわけがない!
少年が叫ぶ。
少女は暗く密集した森へと駆け込んだ。
枝が顔を打ち、肌を擦った。
地面はでこぼこで、避けながら進まねばならない。
しかし少女は走り続けた。
突然、森が光に包まれた。
追手の一人の手に炎の球が現れる。
???: 気をつけろ!
少女は身をかわす。
炎の球はかすめ、熱が間近に感じられた。
轟音が響く。
少女: ハイラ!
手を振ると、風の一撃が木を切り裂いた。
巨大な柱が倒れ、道を塞いだ。
だが影との距離はほとんど縮まらなかった。
巨大な槍を手に、彼女は崖から滑り落ちる。
まるでトランポリンで弾むように。
二人は走り続けた…
闇の中で追手は見えなかった。
どうやら振り切ったらしい。
…
???: 呪われた女祭司!テルナ!
さらに影が横に現れる。
足元の地面が割れ、無数の鋭い棘が突き出した。
少女はかすかにうめく。
巨大な棘が脚を貫く。
倒れたが、すぐに立ち上がり走り続けた。
少女: 神々よ、助けてください!
爆発が起こる。
熱が顔を焼き付ける。
火花があまりに近く、自然と目を閉じた。
すべてが下へと落ちていく。
いや、彼自身が落ちていた。
空気が顔に打ちつける。
息を吸うのも困難だった。
衝撃。
水…
視界が暗くなる。
最後に感じたのは、ゆっくりと彼を締め付ける水だった。
読者の皆様、はじめまして。 本作が私の初投稿となります。精一杯心を込めて執筆しました。
この冒頭の物語が皆様の心に届き、これから私と一緒にキャラクターたちの成長を見守っていただけることを願っています。 日本語の表現に至らぬ点があるかと思いますが、日々改善に努めてまいります。
物語をより良くしていくために、皆様からの率直なご感想や評価をお待ちしております。 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。皆様の応援が励みになります!




