4-2
俺は地図で案内された場所にやってくる。
そうして俺は工場内部に侵入する。
赤さびが目立つ古びた工場だった。
蒸気が噴出して視界が悪い。
足元には弾丸が散らばっており、弾丸製造工場だと思った。
「ひゃははは…よく来たな…あん?」
凶次郎は不満そうだった。
「不満か?」
「1人じゃねぇか、お前1人食ってもつまらねぇな」
「試しに食ってみろよ、寄生虫になって逆に食い荒らすぞ」
「おもしれぇ」
「どうしてお前は戦う?」
「…決まってるぜ楽しいからだ」
「殺すのかが?」
「それもあるが、違う」
「じゃ、何だ?」
「俺ッち様は本物の悪になりたいんだ」
「本物の…悪?」
「例えばの話をしよう…善人が天国に行くと世の中は確信してるが果たしてそうなのか?」
「それは、そうだろう善人が善行を積んだからこそ天国に行けるんだ」
「そいつはどうかな、善行を積んだら天国に行けるってのは何だかズルいよな…知ってる奴は早い段階から善行を積んで天国に行けるが、知らない奴は地獄行き決定か?それってズルいと思わないか?」
「それは…」
「だから思うんだよ、もしかしたらくじ引きで天国行きが決まるかもってな。でも、俺っち様が死んだ時に天国に行ったら…果たしてそれは善だから天国に行ったのか分からない。だから悪行を重ねて死んでみたいのさ、俺っち様は証明の旅をしてるって訳だ」
「善人が嫌いなのか?」
「別に…?善人が嫌いという訳ではない。
善が居るから自分が悪だと認めてくれるからな…ただそれはそれとして敵を容赦なく潰す、俺が悪で居るためにもな」
凶次郎はショットガンをぶっ放す。
俺は赤いドラムを盾にして避ける。
「何処狙ってるんだよ…外してるぜ」
俺は敵を煽る。
「外した?どこが?当たったんだよ、ボケ!」
「なに?」
敵が笑ったから俺は違和感を覚える。
次の瞬間、ドラムが燃える。
そして爆破した。
「ひゃーーーーーふはははははっ…ぐへええええは!」
凶次郎はイカれた笑い声を出す。
「ぐっ」
俺はダメージを負う。
「そいつは爆破するんだぜ、生きてて良かったぜ。
死んだらつまんねぇからな!」
「教えてくれてありがとよ!」
俺は反撃とばかりに、
黄色のドラムがあるのでスナイパーライフルで撃ち返す。
しかし爆破しない。
何故?
「お前は分かってねぇのさ。この工場の仕組みをな」
敵は追加で5発放つ。
すると、黄色のドラムが爆発。
「ぐっ」
先ほどよりも早く反応できた。
俺はダメージを負わずに済んだ。
赤いドラム缶で経験したから。
銃弾の数で爆発が違うのだと理解。
「もっと楽しませてやるぜ、ボーイ?」
凶次郎が部屋に隠れる。
「逃げるな!」
俺はライフルで反撃する。
けれど命中しない。
「あんまり、撃ってると玉無しになるぜ。
射精と射撃は慎重にって教わらなかったか?」
「そんな!」
ライフルの弾が無くなってしまう。
これでは反撃が出来にない。
「空っぽじゃせっかくチャンスが来ても相手にできねぇな」
「くそっ」
「俺っち様が遊び方を教えてやるぜ、おらっ!」
上からフックがやってくる。
スイングして飛んでくる気がした。
「危ない」
俺は慌てて避ける。
その所為で、ベルトコンベアに乗せられた。
乗った瞬間に反応したのか、急に稼働する。
「そのまま落ちたら、どうなるかなぁ…べっこう飴みたいによぉ…ドロドロになるんじゃね~の?」
真っ赤な溶鉱炉が見える。
このままだと溶けると本能で理解できた。
俺は懸命に走る。
「死んでたまるかよ!」
「アクションゲームと行こうぜ!」
敵はカラフルなドラムを転がしてくる。
銃で破壊したいところだが撃ったら爆破する。
撃てないから身体能力で避けるしかない。
右、左、飛び越える…だ!
俺は成功する。
「ひゅ~♪」
凶次郎は口笛を鳴らす。
ベルトコンベアを抜けると、銃弾が入った箱を見つける。
それは今の俺には宝物に見えた。
回収、弾をゲットする。
これで…戦える。
「反撃開始だ」
俺は敵に近づく。
「積極的なのは嬉しいが…悪いが好みじゃないな」
敵は網目の足場を踏む。
すると2階へ上昇。
別の場所から足場が下りて来るのが見える。
「連動してるのか」
俺も真似して上昇。
その先には違和感ある穴が。
嫌な予感がして避ける。
「遅いぜ」
「ぐっ」
高温の蒸気が噴出する。
近くに居ても暑さを感じる。
別世界へ吹き飛びそうなほどに
ここに居るのは危険だ。
電子レンジの中に飛び込んだのではないかと錯覚するほどに。
「避けたか、残念だぜ~うぃ~はあっ♪」
敵は避けたのに楽しそうだった。
「俺だってやってやる」
俺はバルブを見つけて回す。
すると遠くで蒸気が噴射するのが分かる。
「当たらないぜ、この工場は俺っち様のフィールドだ。
無理の3乗って感じだ」
「本当にそうかな?」
「なに?」
蒸気で見えなくなる。
「あばよ」
俺はライフルで影に向って発砲。
「ぐぇえええええっ」
敵は悲鳴を上げる。
「やったか?」
俺は倒したかもしれないと感じる。
「その台詞は言ってはいけないってアニメで教わらなかったのか?」
蒸気の中から凶次郎が登場する。
そして、俺に掴みかかる。
「あぐっ」
俺は突き落とされそうになる
凶次郎は俺にマウントポジションをとる。
敵は俺の胸の上に乗っかり、俺は地面に横たわる。
「溶鉱炉へ真っ逆さま…だ!」
「おおおおおおおおおっ」
俺は必死に抵抗する。
「お前なんか、野球少年が川に落として忘れたボールなんだよ!誰にも気づかれず、拾われず、音の聞こえない水底で一生を終えるんだな!」
「負けて…たまるか!」
俺は網目を足場を踏んで降下
「自分から落ちに行くとはな!」
凶次郎は笑う。
「これこそが俺の狙いなんだよ」
「なに?」
「後ろをよく見な」
「後ろだと?」
凶次郎は振り返る。
すると遠くの足場が連動して上昇。
ドラム缶が転がってくる。
「撃とうにも爆破するぜ」
「畜生…がぁああああああああっ!」
敵は転がってくるドラム缶に命中。
凶次郎が先に溶鉱炉に落下。
俺は溶鉱炉に落下する前に脱出。
安全な地面に降り立つ。
「あらい…待っててくれ…」
俺は勝利して帰還するのだった。




