登場人物紹介
今作でもラストに登場人物紹介を載せておきます。
表に出る事はなかったそれぞれのキャラクターの設定なども、せっかくなのでこちらに全て表記しておこうと思います。
これまでより少し詳しめの紹介記事になるかと思います。
****
幼少期に実家の前の上空で父と初めて見た飛行船に心奪われる。2016年の春、長年の時を経て札幌で人生2度目の飛行船を見つけ、それから追いかけ続けている。
職業は手作りパンの移動販売員。飛行船SS号を初めて見たのも仕事先での事だった。
元々内気な性格だったが、飛行船そしてシュンとの出会いをきっかけにどんどん活発になって行った。
車の運転が大好き。自家用車持ち込みで出来る今の仕事を、心底楽しんでやっている。
うっかり者で涙脆い。自分を過小評価しがち。とても素直だけれど、それ故に間抜けな事をしてしまってはよく葵さんにからかわれている。恥ずかしい時、頬を指で摩るクセがある。
小柄な上に童顔なので、27歳なのに中学生に見間違われる事があると言う。
ほんのり茶髪なのは母譲りの地毛。いつもつけている黒い腕時計は、実は父の形見だったりする。
****
新人作業療法士として働く、誠実で心優しい青年。
熱狂的飛行船ファン。SS号の運航が始まった4年前から、北海道内でのフライトを追いかけ続けている。
2016年まで、動画投稿サイトで「SHUNの飛行船チャンネル」という飛行船関連のチャンネルを運営していた。
春琉の事が大好き。春琉がシュンを好きな気持ちよりも、シュンが春琉を好きな気持ちの方が圧倒的に強い。
甘い物が大好き。へへへ、と笑うクセがある。
元バスケ部員で身長も高く(でも部の中では低い方だったらしい)イケメンだが、春琉と付き合うまでは恋愛には奥手だった。春琉の前に1人、以前に勤めていた職場の女性と少しだけ付き合っていた時期があったらしい。フラれてしまったようだけれど。
春琉が誕生日プレゼントにくれた、彼の誕生花である“ブラシノキ”のオーダーメイドネックレスを肌身離さず付けて大切にしている。
亡くなった母の写真が入ったキーホルダーは、春琉と知り合うより以前からずっと持ち歩いている一番大切なもの。
****
春琉の先輩兼上司兼、親友。春琉の新人時代の育成担当者だった。
底抜けに明るく豪快な性格で、年上相手でも気を許していればタメ口で話す。人を茶化すのも上手いけれど、根はとても真面目で、愛に溢れた優しいお姉さん。
ラビットに入る前は、実はファミレスで働いていた。高校時代からホール係としてアルバイトをしており、店長にその人柄と情熱を買われてそのまま雇われたという経緯がある。接客業の楽しさをその時に知り、16歳からトータルで4年弱働いたのち、もっと外に出て自分の意思を生かせる仕事をしたいと考えた。そうして20歳の頃にラビットの門を叩き、販売員として実力を発揮して行った。
基本的におちゃらけていて陽気だが、とても面倒見が良く信頼が厚い。販売員達は誰でも一度は彼女に悩み相談に乗ってもらっている。
コテコテの道産子と言った雰囲気で、北海道訛りも強い。
****
ラビットの係長で、春琉や葵さんの上司。実質、札幌営業所を取り仕切っているトップ(社長は普段は札幌中心部にある本社にいる)。
穏やかで、のほほんと暢気な性格。缶コーヒーが大好きで、詰め所に来る時はほぼ必ず持っている。
20代半ばの頃にラビットに入った。販売員として8年働いた後に所長を務め、その2年後に係長として札幌営業所を任される。実は、新人時代の葵さんの育成担当だった。
札幌を飛ぶ飛行船SS号の存在は以前から知っており、息子の圭太と一緒に車で追いかけた事もあった。2016年の5月、飛行船にドハマりした春琉のためにSS号の事を調べ、岩水海岸公園の場所を教えた。春琉の飛行船追っかけの最初の一歩は、彼のお陰で作られた。
****
作業療法士になる為に入学した専門学校でシュンと出会った。一度社会人を経験してから入学した事と、たまたま同い年だった事も重なって、シュンと意気投合し親友となる。
飛行船狂と言うちょっと変わったシュンの趣味の、数少ない貴重な理解者(専門学校時代、シュンはそのあまりの熱狂ぶりに周囲から変人扱いされていたw)。
無邪気で明るいお調子者。ムードメーカー的な存在だけれど、優しく温かでまっすぐな心を持っている。ちょっと不器用で優柔不断なシュンの事をいつも心配している。春琉とシュンが付き合いを始めたきっかけには、秀司の力も大きく関わっている。
****
飛行船SS号のグランドクルー。SS号の運航がスタートした4年前、岩水海岸公園係留地でシュンと知り合い、交流が始まった。
係留地に見学に来る人々を手厚くもてなすクルーの中でも、彼は一際その意識が強い。その“もてなしのプロ”の虜になるお客さんは多く、全国各地に彼のファンが存在するらしい。春琉もシュンも、係留地で初めて会話をしたクルーが彼だった。
クルー歴10年以上になるベテラン。英語が堪能で、SS号のクルーになる以前は外国で飛行船クルーとして働いていた経験もある。
****
北海道内の主要地域に存在するラビットグループの、十勝営業所に勤める部長。
元々は札幌営業所で販売員として仕事をしていた。山上係長の同期でもある。
彼が32歳の頃に黒汐町に十勝営業所を立ち上げる事となり、オープニングスタッフと言う形で、当時の札幌営業所の係長と共に黒汐町へと移った(ちなみにこの時に山上係長が札幌営業所の新係長に就任し、葵さんは入社2年目というタイミングだった)。
とても丁寧で低姿勢。2016年の夏に札幌営業所に出張した際、黒汐町に飛行船が滞在している事を春琉に教えた(1作目『遠い日の飛行船』第3章『冒険への道標』参照)。この出来事がなければ春琉は黒汐町の存在を知る事はなく、シュンと出会ってもいない。登場部分は少ないが、実は物語の鍵を握っていた重要人物だったりする。
****
帯広で「麺処いぶき」と言うラーメン店を経営する、シュンの親戚一家。店主が、シュンの亡くなった母の弟。
おじさんとおばさんは同い年(52歳)で、学生時代に知り合ったらしい。
青志(22歳)は子供の頃から警察官を夢見ていたが、ラーメン作りに情熱を注ぐ父の姿に憧れを持つようになり、高校卒業後そのまま父の元で修行を始めた。
今作では登場しなかった南央(20歳)は、獣医を目指して勉強している大学生の女の子。いとこであるシュン兄ちゃんの事が大好き(その様子は2作目『約束の飛行船』で見られる。画像イラストも同作挿絵より)。
****
飛行船SS号のクルー。アメリカ人で、身長が193cmもある。簡単な日本語を話す事は可能だが、クルー間での会話が英語なので基本的には英語を話す。
彼もまた陽気な性格で、言葉が通じなくても心を通わせるプロである。以前に黒汐町の係留地で一度、シュンや秀司と仲良く交流している(『約束の飛行船』第3章『飛行船追っかけ十勝ドライブ③』参照)。
****
ラビットの元販売員で、葵さんの彼氏。付き合いは6年になる。春琉がラビットに入社する1年前に退職している。
34歳で、現在はトラックの運転手をしている。あだ名は“たいちゃん”。
パッと見はいかつい感じがあるけれど、穏やかで優しい性格。3食の主食を全てパンにする日もあるほど、パンが大好きらしい。
葵さんは泰輔の後輩に当たる。明るく朗らかで誰にでも愛を持って接する葵さんの姿に、彼は心を掴まれたようだ。
山上係長の話では、彼がトラック運転手に転身したのも、当時から葵さんとの将来をしっかりと考え始めていた事が理由らしい。
****
春琉の父。故人で、挿絵では遺影としてのみ登場する。
春琉が人生で初めて飛行船を見たのは父とだった。
当時すでに飛行船はほぼ飛んでおらず貴重な存在。飛行船をまた見たいと言う春琉に「願っていれば、いつかまた必ず会える」と言う言葉を伝えた。
一人娘である春琉の事を、彼女が大人になってからも溺愛していた。
春琉が22歳の頃に彼は病死している。遺影の写真は没年齢より若く見えるが、死去する1年前に撮られたばかりのもの。春琉が実年齢よりも若く見られるのは、父譲りであった。
彼の残した言葉はその先もずっと春琉の中に生き、希望を与え続けた。
****
シュンの母。
彼女も若くして病死しており、シュンが肌身離さず持ち歩いているキーホルダーの中の写真としてのみ登場する。
彼女は元々、係留地まで追いかけて見に行くほど飛行船が大好きだった。そんな経験を昔話として幼少期のシュンに伝え聞かせていた事で、シュンは飛行船の存在を“物語の中に登場する乗り物”として認識していた。
「僕が大きくなったら飛行船を見に連れて行ってあげる」と言う約束を母と交わしたが、果たせないまま彼女は亡くなってしまった。シュンが飛行船を追いかける一番のきっかけとなったのが、母とのこの約束だった。
****
彼女はもしかすると、母に次ぐ2代目冒険者としていつか活躍する日が来るのかもしれない……?
◇
登場人物紹介は以上となります。
最後の最後までお付き合い頂き、本当に本当にどうもありがとうございました!!
いつの日か飛行船がまた、日本の空に戻ってきますように……
後日改めて活動報告の方で、書き切れていない事をお話していきたいと思います^^




