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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約1年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

××のありか

作者:斑島埋馬
 ――星を仰げ。音なき祈りを叫べ。
   滲み崩れる凍て空に、どうか、その手を差し伸べて。

 少女は夢を見ない。それはきっと、この胸に閉じ込めておくほどの羨望は、彼女にとって、あずかり知らないものだったからなのだろう。
 かつて、蒙昧の只中を生きていた。己のなすべきことを新たに見出し、今はただ、あの人を楽にしてあげたいと、それだけを望み、長い月日が流れた。
 それはまるで奇跡のように、突然のことだった。
 反転した世界を落ちゆく少女は、遥かな空と先の大地で、二つの憧憬と巡り逢う。
 これは、ついに訪れた終着点の物語。


 少年は夢を見ない。それはきっと、終わりのない反覆の果てに、かつてこの胸を満たした渇望が、彼の記憶ごと凍りついてしまったからなのだろう。
 今なお、疑問の只中を生きている。己のなすべきことはとうの昔に見失い、今はただ、人間のいない場所へ行くこと、それだけをよすがに、長い旅路を歩んできた。
 それはまるで厄災のように、突然のことだった。
 見知らぬ箱庭に引き摺りこまれた少年は、地に潜る空と先の大地で、二つの異分子と巡り遭う。
 これは、ついに訪れた始発点の物語。

 ――星を仰げ。手を焦がせ。
   己が踏むべき影道は、炎の軌跡と共にあり。
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