相談事
お立ち寄りいただきありがとうございます。
誤字をご教示いただきまして、ありがとうございます。
不慣れなため、また、粗忽者のため、今後も間違えるかも知れません。
その説はどうぞよろしくご教示くださいますよう、お願い申し上げます。
1時になったので、シェリルはネイトの部屋のドアをたたいた。
「入れ」
「ネイトおじさま」
「おお、待っていたぞ。」
「ふふふ、じゃ、お茶淹れますね。」
「いいのか?」
「もちろんです。」
お茶を淹れて、クッキーを出す。
ネイトはひとつを齧って
「うん、うまい。そうか、こんなのをしょっちゅう食ってるからリックの腹が大きくなっているんだな。」
「あははは、お父様は気にしてるんですからー。」
「気にしてるようには見えんがなあ。」
「気にしてますよ。だって、私が毎日のようにからかってるんですから。」
「わははは、なるほどな。」
「お父様はからかいがいがあって、おもしろいんです。」
「そうだな。昔からそうだった。あいつは正直者で、素直なのだよな。そこがあいつの良いところだ。」
「わあ、嬉しいな。私もね、お父様の良いところってそこだなと思ってます。」
ネイトはクッキーを齧りながら
「うまいな。ところできょうはどうだった?」
「はい、転移できるようになりました。でもまだほんのそこまでしかできていませんので、次回はうちとここの転移に挑戦する予定です。」
「そうか、シェリーはたいしたものだな。」
「ありがとう、おじさまのおかげです。・・・それでね、おじさま、さっきオマリー様と話していたんですけど。」
「なんだ?なにか困ったことでも?」
「はい、すごく困ったことです。」
「それはいかんな。どんなことだ?」
「はい。オマリー様は私の魔力を見ていただく関係で私を鑑定なさいましたから、聖女だということをご存知です。」
「そうか。大丈夫だ。彼は口が堅い。」
「はい、私も信じています。それでね、父が私の洗濯屋と刺繍屋の話はしたと言ってましたが、私の洗濯屋のほうで問題があって、私が洗濯屋で騎士団に行っていた時、たまたま王子様が私をご覧になって、興味を持たれて。私のことを調べ、もう私がブレイディ家の娘だとご存知なのだそうです。」
「ほう、そうなのか。」
「しかも私のもうひとつの刺繍屋のほうもご存知で、噂ではそろそろ王家からブレイディ家に見合いの話が行くのではないかと言われているんですって。」
「お父様が、もし聖女のことがばれれば、王家の嫁とか、高位貴族の嫁とか、神殿に送られるとか、そういう可能性があると言ってました。私、そもそも貴族が嫌いなんです。貴族のあの何考えてるかわからない、嘘を平気でつく、言ったことをさらりと覆す、基本的に身分だけで人を見下す、っていうようなところが、全く信用できなくて。しかも高位貴族とか、まして王族なんて言ったらもう、そういう貴族の権化みたいな人たちでしょう?無理です。それにそういう人たちって、側室とか当たり前に持ってるじゃないですか。そんなのもう私絶対無理です。私、貴族が嫌いで平民になりたいっておもってるくらいなのに。神殿なんて送られちゃったら私の自由は一生なくなってしまいます。だからそれも無理。それで、なんとか逃げたいのです。」
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