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16/25

10:00

俺と夢衣は七海の家に泊まってカクテルを腹がいっぱいになるほど呑んで、そのまま潰れるように寝てしまった。


それを叩き起こすようにけたたましいアラームの音を聞いて目を覚ますと、七海は今年最後の仕事に行ったらしく家にはいなかった。


来虎「夢衣、起きて。朝だよ。」


俺はだいぶ眠りが深めな夢衣の肩を揺するけれど、全く起きてくれないので先に帰る準備をしているとその物音で夢衣は目を覚ました。


夢衣「…ひとりにしないで。」


来虎「おはよう。夢衣も帰る?」


夢衣「来虎といっしょ…。」


そう言って夢衣はとても眠そうな顔で体を起こし、半分寝ながら帰る支度を始める。


すると、俺がいる前で堂々と着替えだしたので俺が部屋を出ようとするとなぜか止められた。


夢衣「いかないで…。」


来虎「着替えてるから。」


夢衣「ひとりはいや。」


来虎「…分かったよ。」


俺は帰る支度はとっくに出来ていたので、ベッドに横になり夢衣を背にして時間をやり過ごしていると背中に柔らかい触感が触れる。


来虎「まだ寝る?」


俺は着替え終わってまだ寝ようとする夢衣に体を向けると、下着と薄い肌着1枚の夢衣がいて目が飛び出そうになる。


夢衣「さむぃ…。」


来虎「ちゃんと着替えないからでしょ。ほら、起きて。」


俺が体を起こそうと、上半身だけ上げると夢衣は首を振る。


夢衣「もうちょっとねる…。」


来虎「仕事はないの?」


夢衣「…ない!」


と言って、夢衣は布団に潜ってそのまま俺に抱きついてきた。


来虎「その言い方、あるってことだよね?」


夢衣「あるけど、デリバリーだからいつでもどこでもいいの。」


来虎「お金は?間に合ってるの?」


夢衣「他のこともしてるから大丈夫。」


来虎「…SNSのやつ?」


夢衣「それもあるし、動画投稿したりしてるから。」


どっちも似たような感じだし、夢衣がこれ以上有名になってまたああいう風に盗撮されてしまうのは俺が嫌と思ってしまうのはわがままかな。


夢衣「それでみんなのクリスマスプレゼントはいいの買えたし、貯金もちょっとずつ出来てるから1日休んでも大丈夫。」


と言って、夢衣は腕だけじゃなくて脚でも抱きついてきた。


来虎「…じゃあ、夜も遊ぶか?」


夢衣「え?デート?」


来虎「デートでも、遊びでも、夢衣が好きな方で。」


夢衣「じゃあデート!」


と、夢衣はベッドから飛び上がって帰りの支度をし始めた。


来虎「…帰るの?」


夢衣「うん!デートなら準備しなきゃ。」


“デート”ってお互い好き同士がするものだと思ってたけど、俺って夢衣のことをデートする仲で好きだと思えてるのか心配になる。


もし、俺が夢衣に対してその好きが生まれてないのにも関わらず、夢衣とデートを重ねたとして夢衣はだんだんと俺のことを嫌になっていったりしないだろうか…。


俺は夢衣とのこれからのことを考えてまた心臓にピリッとした痛みを感じてしまい、一旦悩み事をするのは止めることにした。



環流 虹向/ココのさきには


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