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10:00

瑠愛さんの家でベッドを借りた俺は夢衣と一緒に寝ていたけれど、ベッドに人が乗る揺れを感じて目を覚ましてしまった。


来虎「…あれ。七海、今来た?」


まだ寝ている夢衣の向こうにいた七海は天ちゃんを抱きしめながらベッドに上がっていた。


七海「うんっ。天ちゃんと一緒に寝るの。来虎も夢衣ちゃんと一緒に寝れてよかったね。」


そう言うと七海は少し乱暴に天ちゃんをベッドに寝かせてそのまま天ちゃんを抱き枕のように抱きしめる。


俺はそんな天ちゃんの様子を伺おうとするけど、すでに布団に顔を埋めてしまったので様子が分からない。


来虎「変なことするなよ。天ちゃんは中学生だからな。」


七海「分かってるって。それより聞いて!俺、新しい職場見つけた!」


と、七海はとても嬉しそうな顔で目の奥を飛び跳ねさせる。


来虎「ん…?ってことは昨日面接してきたってことか?」


七海「そうそう。お姉さんだと思ってついてったらまさかの同類で、仲良くなって呑んだ。」


なんだかよく分からないけど面接して意気投合したから飲みにいったのか。


来虎「よかったな。どんな仕事?」


七海「バーテン。」


来虎「へー。七海って飲食やったことあるっけ?」


七海「カラオケでバイトしてた時にドリンク作ったくらい。」


来虎「あー。じゃあ大丈夫そうだな。」


七海「これが全然大丈夫じゃないの。シャカシャカするやつやらせてもらったんだけど、下手なのかカクテルが飛び出してくる。」


と、七海はまた落ち込んだ顔をして寝息を立て始めた天ちゃんの頭に顎を置く。


七海「バイトでも社員でも出来ることが俺には全然出来ない。なんか…、俺って病気なのかなって思うわ。」


来虎「まだ数回だけだろ?他の人たちは七海よりかは回数重ねてるんだから出来るんだよ。」


七海「もし、その回数を重ねてもできなかったらどうしよう…。」


そう言って七海は少し喉を閉めた声で呟き、自分が使っていた枕に顔を埋めた。


来虎「大丈夫。七海は出来るようになるよ。もし、練習したいなら少し寝た後バーテンセット買いに行く?」


七海「…うん。今日はいっぱい呑もう?」


と、七海は潤んだ片目で俺を見て、若干二日酔いの俺を誘った。


来虎「わかった。けど、度数低めにしよう。昨日だいぶ夢衣に飲まされたから結構きてる。」


七海「わかった。昨日メモったやつで少なめの作る。」


そう言って七海は悲しげな顔と眠そうな顔を半分にして、携帯にメモしたカクテルの名前を読み上げてくれたけれど限界が来ていたのか8つ目のカクテルを呟いたところで意識が切れてしまった。


俺は肩が出ている七海に布団をかけ直し、もう少しだけ寝ることにした。



環流 虹向/ココのさきには

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