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真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~  作者: 疾風海軍陸戦隊
出会い編
9/63

夕張と桜花

ある時俺は、非番の日、刀を手入れしてもらおうと行きつけの武器屋に行った。するとそこにいたのは、いつものおじさんではなく。タンクトップ的な服を着ていた少女だった。

しかも彼女はなんと三国志後期に活躍した発明家の馬鈞であった。



「で、それよりも早くその天界の武器見せてよ!壊さないから!」


馬鈞さんは目を輝かせながら俺に言った。仕方がない見せるか。それと馬鈞さん顔が近いです。


「わかりました。分かりました。だから落ち着いてください。」


俺はホルスターから南部14年式拳銃を出した。もちろんセーフティーにしてあるしマガジンは抜いてある。


「へ~これがそうなの。私が考えていた「火薬弓」よりも小さいね。でも噂だとなんか木の棒のようなものだって聞いたけど・・・・でこれはなんていうの?」


おそらく九九式小銃のことだろう。


「それは拳銃って言って銃のなかじゃ小さいほうに分類します」


「銃?それがその兵器の名前ね。拳銃っていうから。たぶん拳に収まるくらいだからそう言われているのでしょ?」


「ああ、そうだよ」


「構造は私の考えた構造と似ているわね・・・・・この筒の中にある溝は・・・・わかったわこれは弾を発射した時に安定させるものね!!」


「すごいな…よくわかりましたね」


本当にこの人三国志時代の人?


「これが、あればこの国・・・いや世界中の戦の戦い方が大きく変わるわ!!でもこの拳銃っていうのはどうやって弾を入れるの?正面じゃあ溝が邪魔で入らないし火薬も詰めないわ。ん?」


すると馬琴さんはあることに気が付いた。


「この拳銃の持つところに下、何か抜き取った後がある。そうかそこに弾を装填するのね!ねえ沖田。その抜き取った部品見せてくれる?できれば弾薬も」


「え、あ、ああ・・・わかった」


俺はマガジンとその上の一発の弾丸を取り出して馬鈞さんい渡した。すると馬琴さんはマガジンを拳銃に装填した。


「やっぱり・・・・それにこの弾丸私が考えていた弾と比べると丸じゃなくてどんぐりみたいな形ね。それにたまにくっついているこの金色の筒は何かしらそれにその下についている丸いの‥‥これは水銀・・・?」


「薬莢だよ馬鈞さん」


「やっきょう?」


俺の答えに馬鈞さんはきょとんとする。


「ああ、その中に火薬は入っていてその上に弾丸をはめ込む。そして引き金をひくと拳銃について針が薬莢の底についている雷管を刺激し雷管が破裂して火薬が爆発し弾が出るって構造だよ」


俺が説明すると馬鈞さんは肩をわなわな震わせている・・・・なんか怒らすようなこと言ったかな・・・


「・・・・・・・すごいわ」ボソッ


「え?」


俺は馬鈞さんがつぶやいた言葉が聞こえなかったため首を傾げた。すると・・・


「すごいわ!!これで装填時間も解決できるし、それにうまくいけば連発だってできる。弓矢がもうおもちゃに見えるわ!!」


そう言い馬鈞さんは喜びのあたり俺に飛びついてきた


「わっ!ちょ!落ち着いて!馬鈞さん!!」


「夕張よ!」


「へ?でもそれって真名じゃあ」


「いいの。いいのこんなに素晴らしい発明を見せてくれたんだから。これはせめてものお礼♪だから私のことは夕張っと呼んでね沖田」


「わかったよ。夕張さん。じゃあ俺のことも吹雪で」


「さん付けはいいよ。吹雪っていくつなの?」


「え?16歳だけど」


「じゃあ、私と同い年じゃん!だから気軽によんでよ♪」


「え?同い年!?」


てっきり年上だと思った。


「どうしたの?吹雪?」


「え?あ、いや何でもないよわかった。じゃあ気軽に呼ぶよ夕張」


「うん、よろしい・・・・・・よし決めた!」


すると彼女は何か決意したようだ。


「え?何が決めたんだ夕張?」


「私吹雪と一緒に行くよ!」


「えぇぇぇ!!」


俺はいきなりの発言にビックリした。

夕張はきょとんとして俺の顔を見る


「どうしたのよ?いきなり声を上げて。」


「そりゃ、ビックリするよ!てか店そのままにしていいの!!」


「大丈夫店は親方が帰って、それで許可をもらってから出るつもり、それにあなたと一緒にいると何か面白そうなことが起きそうだからね♪」


ここまで言うとこの人絶対に譲らないだろ・・・・仕方がない


結局俺は夕張が俺の隊に入ることを許した。しかしそれは旅に出ているおやっさんが帰って許可を取ってからという条件付きだ。彼女もそれを認めた。

その後夕張は俺の刀を研ぎ直し俺はその刀を受け取り、その場を後にした。


「また来てね~♪それとあの約束も頼んだわよ~」


「わかってる。分かってる。じゃあ、またな夕張」


そう言って彼女とは別れた。










俺はその後屋敷に戻り部屋に向かう途中・・・


「お!隊長お疲れ様です!」


「よう、桜花どうだ調子は」


と、黒髪のショートヘアーでくせっ毛左もみあげを三つ編みが特徴の警邏隊広報である郭汜かくしこと桜花であった。


「はい、私はこのとうりピンピンっす!あ、あとこれは今日の報告書です」


郭汜といえば李傕の相棒で共々暴虐を好む人で、昔は馬泥棒だった。董卓に仕え、呂布と共に曹操を迎撃し、曹仁の部隊と戦い董卓死後、李傕と共に長安を制圧、殺戮を行うが。李傕と同じ曹操に敗北した後山賊となって伍習に討ち取られるんだけど。この桜花は史実と違い馬泥棒はやっていたのだがそれは他の村から盗まれた馬を盗んだ奴から奪え帰そうとした行動だったらしい。チンピラ風に見え喧嘩好きだが、いじめは決して許さない真面目な性格でよく近所の子供たちの遊び相手をしていて、近所のおばちゃんたちにも評判がいい。

因みに彼女は計算が得意で今ではうちの警邏隊の財布を管理している。


「桜花も斗志と同じに変わったな初めて会ったとこのこと覚えてるか?」


「ああ・・・あの時っすか?あの時はほんとすまなかったっす。斗志ほどではないんすが、噛みついてしまって」


そう、初めて会った時、俺は斗志に顔面を蹴り飛ばされ、桜花には腕を噛まれたっけな・・・・


「でも意外でした。隊長がまさか呂布将軍の息子さんだなんて、知った時私は本当に肝を冷やしましたよ・・・・でもうちらが呂布将軍に叱られそうなとき隊長が必死に庇ってくれて本当に心から感謝しました。その時、隊長の器の大きさを見て私と斗志はこう思ったんす「この人なら一生ついていける」と!!」


そう、二人が母さんに叱られそうになった時、俺は二人を庇った。別に恩を着せるわけではないただ単にそうしなくちゃいけないと思ったうえ、放っておくことができなかったからだ。

その後、二人は俺と仲良くなり、今は気軽に話し合える仲間である。

因みに、斗志の趣味は服つくりだそうだ。現に警邏隊の服装は近代風になっていて俺と似た感じの軍服姿となっている。

俺は報告書を呼んでいると・・・


「あ、そうそう隊長・・・・」


「ん?どうしたんだ桜花?」


「なんか町で変な噂が出ているから、気を付けた方がいいっすよ」


「変な噂?」


「はい・・・・何でもどっかの浪人が、この街のどこかに集まって何か企んでいるみたいなんですよ」


そう言えばそんな噂聞いたな・・・・なんか嫌な予感がする調べてみる必要があるな・・・・


「そうか・・・・桜花。そのこと詳しく調べてきてくれるか?明日でいいから」


「はいっす!!任せてくださいっス!!それとまだ少し明るいんですぐにその情報を集めます!!」


そう言って桜花は急いでいった。本当にまじめな子だ。歴史書に書かれたことと現実で見たら結構違うことが多いな・・・・まぁ、月がそうだしな。


それにしても謎の浪人集団か・・・・・何事もなければいいんだが・・・

俺は外に浮かぶ月を眺めながらそう思った。

だがそれは後の俺たち警邏隊の本領を発揮する事件となるのだった。



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