表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~  作者: 疾風海軍陸戦隊
出会い編
8/63

非番で会った発明家

ここに来てから1か月が経った。今俺の立場は警邏隊隊長兼1連隊の連隊長つまり大佐になっていた(三国志に近代階級はない)

連隊と言ってもそれはうちの警邏隊の数だ。最初はなかなか打ち解けず大変だった。そもそもうちの警邏隊は血の気の多い奴らが多い。だが民間人に暴力をする奴は一人もいない。それは前任の隊長が隊規でそう決めていたからだ。俺は前任の隊長さんに感謝した。その前任隊長はいうと俺が来る前に病で亡くなったらしい。

俺は一度でいいから会ってみたいなと思っていた。

それにしてもこの天水も変わった。最初は治安が悪いところが多かったが、詠が俺の書いた警邏隊や治安維持の創案書を提出してからだ。その後、仕事を見つけたり戸籍なんかを作る市役所や、授業料0の学校っていっても寺子屋に近い感じだが。あと無料の診療所なんかを作ったりとおかげで天水は住みやすい街にとなっている。


「隊長お疲れ様です」


「おぉ!斗志としどうだ?問題はないか?」


「はい、問題はありません。」


そう俺に話しかけた少女は14歳くらいの黒髪のロングヘア-が特徴で警邏隊で俺の補佐をしている

李傕りかく 稚然ちぜんこと斗志であった。


李傕と言えば董卓の腹心の武将で母さんである呂布と共に曹操を迎撃し、夏侯淵の部隊と戦う。董卓の死後長安を攻めて、郭汜と共に呂布を翻弄し、張済、樊稠に城を襲わせる。勝利後殺戮を行うい後に郭汜と対立し、最期は曹操に敗北して山賊となり、段煨に討ち取られるんだっけ・・・

最初、彼女に会ったときは乱暴者で何度も俺に突っかかってきたが今は俺のことを認めてくれたらしく警邏隊副長兼吹雪連隊の補佐官をしている。因みに斗志は先代隊長の姪っ子だという。


「それにしてもここも変わったな」


「はい。それもこれも隊長と月様のおかげです。それに今の私がいるのも隊長のおかげですから」


「はは、そうか。それにしても斗志は変わったな。1か月前初めて会った時のこと覚えているか?あの時の斗志は本当に手が付けられなかったな」


「あ、あの時のことは忘れてください//// 叔父が亡くなっていろいろと気が動転しちまって・・・それでその」


そう、初めて会った時、俺は彼女にいきなり「ざけんなっ!!」と言われ思いっきり蹴り飛ばされた。斗志に訊けば亡くなった先代は、とても隊からも慕われていたらしい。そんな先代の後任が俺じゃあそれは不満もあるだろう。

斗志も最初は史実と同じ喧嘩好きな少女かなっと思っていたが、結構まじめで表には出さないが思いやりのある子だということがわかった。


「あ、隊長、副長お疲れ様です」


「ご苦労様です」


「なんだな」


と俺たちはパトロールをしている警邏隊員にあった腕には白い腕章をしている。しかもその3人は前にねねに手を出そうとした3人だった。


因みに俺は警邏隊員にじっちゃんの本で読んだ旧陸軍の訓練法を全員に叩き込んだ。そしてわずか1か月で橘花、母さんの部隊の兵と互角に渡り合えるような強さになっていた。すごいなおい・・・・


因みにあの3人組は半月前。

この日は朝から町へと繰り出していた。目的は特に無い。ただの散歩。しかしそこで意外な顔に再開する。それが彼ら3人組だった。

今度は物取りとして現れた彼らだったが、相手が俺と気付くとその場で土下座。

「見逃してください」と。

しかし、別に俺は彼らをどうこうする気は無かった。というか、今の今まで忘れていたのだから。そこでふと疑問に思ったのだ。


「あんたら、他に働き口ないのか?」


現代では無くこの世界なら。他にやろうと思えばいくらでも仕事はありそうな物なのだが。話を聞くと、どこかで畑を耕そうにも良い場所には既に人が。元手となる金も無し。兵をやろうにも、自分達は所詮街のチンピラ。戦争なんぞできるハズも無く。文字も書けず、計算も出来ず。どこか遠くの寒村なら暮らせるだろうが、そこまで行く路銀も無し。とまぁ、そんな状況だ。

そこまで聞いて、流石に俺も同情。そこで、俺は力になる事にした。

と言っても金を与えるのではない。それでは一時しのぎにしかならず、根本の解決にはならないからだ。俺は警邏隊に入らないかと誘って、彼らを警邏隊に入隊させた。今のあいつらの顔を見ると前と違って生き生きとしている。


「それじゃ、隊長、副長。俺たちはまだ警邏の続きがあるんで」


「おう、頑張れよ!」


「「「はい!!」」」


そう言い俺たちは3人組と別れた。


「さて・・・・俺もいくか」


「あ、そういえば隊長は非番でしたね。今日はどちらに?」


「ん?武器屋だよ。俺の刀をメンテナンスしてもらおうと思ってね」


「め、めんてなんす?」


「ああ・・これじゃあわからないか。まあ、手入れかな」


「ああ、なるほど。天界の言葉は難しいですね私も頑張らなくては。では隊長私も警邏の仕事に戻りますんで」


「ああ、斗志も頑張れよ」


そう言い斗志と別れ俺は武器屋に向かった。





「ここか・・・・」


俺は目的地である武器屋に着いた。武器屋はこの街で4つあるのだが俺の刀(銘を見たら菊の紋に一の文字、つまりあの有名な「菊一文字宗則」だった。これはびっくり)をメンテナンスできるところは4軒中ここだけだったったのである。


「お邪魔しま~す。おっちゃんいる?」


俺は店に入り此処の主人であるおっちゃんを呼んだ。するとそこには・・・


「あ、すみません。親方なら今、陳留に旅にでてるよ」


椅子に座って何か設計をしているのか、何かを作っている少女がいた。

髪は少し緑がかった銀髪で前髪がぱっつんでセミロングをポニーテールにして大きな緑のリボンで留めていた。


「あ、あの何か用か?」


「え?ああ、この剣を研ぎなおしてもらいたくて・・・・」


「ふ~ん。変わった形ね見せてくれる?」


「え、いいけど・・・・」


そう言い俺はその子に刀を渡した。しばらくその子は俺の刀を見ていたが・・・


「・・・・なんなのこの剣・・・・どうやって作っているの‥‥これ折り返しかしら‥‥何層あるのこれ。それに鋼も研ぎも、いったい何がここまでさせてるのすごいわ!!ねえ!ちょっとあんた!!」


「え、はい?」


「これは何なの?どこにあるものなの?」


「え・・・・あ、あのこれは日本刀って言って俺の国の剣だよ」


「二ホントウ!?すごいわね・・・・でもどんなにすごい剣でもいずれ技術の進歩で剣と弓の戦いはなくなるわ」


この人、剣の戦いがいずれ終わることを読んでいる・・・・


「はぁ・・・そうですか・・・・・あのそれでお姉さんはいったい何を書いていたんですか?」


そう言うとその人はふふんと鼻を鳴らし


「弓に代わる新兵器を考えていたのよ。私は火薬のことを調べていたんだけどね。その火薬を使って弓よりも高性能な武器の設計図を描いていたのよ。これがそうよ」


そう言いて彼女はその設計図を俺に渡す。


「名前は決まっているの名付けて「火薬弓」火薬の爆発する力を使って玉を飛ばし相手を瞬殺するという兵器よ」


俺はその設計図を見る。その「火薬弓」の姿は戦国時代の火縄銃に似ていた。


「すごい・・・・でもこれって構造上1発撃つと次の装填に時間がかかるんじゃないか?」


「あなた・・・話が分かるわね今まで誰も聞く耳も持たなかったのに。そうよ、それが問題なのよ。しかもこれ火縄だから雨とか風の日なんか火が消えちゃうし・・・・あなたとは気が合いそうね。あなたの名前は?」


「ああ、俺の名前は沖田吹雪だよ」


「・・・・・・え?ごめん聞き間違いかな・・・・今沖田って言った?”あの”沖田吹雪?」


「ああ、”あの”かどうかはわからないけど。沖田吹雪は俺だ」


「ええぇぇぇぇぇ!!!!」


その人は驚きの声を上げた。


「沖田吹雪って言ったら、雷鳴轟かす武器を持つ枯草色の御使いじゃないの!!そういえばあなた枯草色の服を着てるわ!!」


そう言ったとたんに彼女は顔を近づけた。てか近すぎる!


「ねえ!あんたそのうわさで聞いたその武器持ってるの!?あったら見せてくれる!!」


キラキラした目で言い寄る


「あ、あの落ち着いてください・・・・・」


「あ、ごめんね。つい‥‥あ、そういえば名前を名乗っていなかったわね‥‥コホン」


そう言うとその少女は一度深呼吸を置いて名を名乗った。


「私は馬鈞。性は馬、名は鈞、字は徳衡よ」


「え?」


馬鈞ってあの馬鈞か!?三国一の発明家の!? でも生まれてくるの早すぎじゃないか?

馬鈞て言ったら曹操の孫の曹叡に仕えていた人じゃなかったけ?


彼女が馬鈞と聞いて驚く吹雪であった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ