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真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~  作者: 疾風海軍陸戦隊
出会い編
7/63

兄妹

ねねです。まだあの男のことが頭から離れません。あんな男が恋殿の息子なはずがありません。

それに恋殿は私とあの男を兄妹と同然だといった。そ、そんなはずはありません。あんな男が兄だなんてねねは絶対に認めません!!あんな奴に恋殿は渡しません!!








俺は詠に呼び出されとある部屋に来た。その看板には「警邏隊長執務室」と書かれていた。そして詠は積み重ねられた竹簡を俺に渡した。因みに俺はこの董卓軍警邏隊の新任隊長になっていた。警邏隊と言っても簡単に言えば憲兵隊だ。いざ戦争になったら軍隊と同じように出陣することがある。



「・・・・・これは?」


「警邏隊からの報告書よ。最近になってから中央の腐敗は酷くなる一方で、それに合さって天水にも賊がやって来るようになったのよ」


「つまりこれは賊に関する報告書……逮捕歴や関連する情報かなにかということか?」


「そう。これを見て、どう感じてどうやればいいか立案して貰うってことよ」


内容を見るとこれはひどい・・・・警邏の配置とかがむちゃくちゃだ。俺は報告書の中で気になる共通点を見つけたので、そこを指摘することにした。


「………事件発生から通報、現場到着までの時間が掛かり過ぎないか?」


「なんでそう思うの?」


「これでもかなり速いだろうが、俺から見たら遅過ぎるよ。これじゃ例え通報があったとしても距離があったら時間がかかる上に最悪の場合には出遅れになる可能性もあるよ」


「それ位は分かってるわ。現状では見回りの部隊を増やしてるのが精一杯なのよ」


「はぁ……町の地図を借りてもいいか?」


俺は壁に貼られた街の地図を手に取り、それを机に広げたて筆を手に取ると書き足していく。


「いいか?報告書をみる限りだと経路がバラバラで通報しようにも場所が分からない。これも問題の1つだ」


「仕方ないじゃない。増員しようにも人手が足りないんだから……」


「そこでだ………天水を合計で9箇所の区画に指定し、1つの区画に最低でも3つ、常駐警邏隊の派出所を空き家を利用して設置。民からの通報を円滑にして、民からの要望や交流をいいものにしていくんだ」


「あんた……話を聞いてなかったの?人手不足だっていったでしょ?」


「うん。聞いてたよ。だがそれは軍部内部の交代制でしているからだよ。俺の考えていることは兵役免除を条件に独立警邏隊への入隊で募集を掛けるんだ。待遇を軍と同じにして、給料もしっかり出せば必ず来る」


「………いい案だけど、資金もかなり掛かるわよ。それはどうするつもりなの?」



「孫子兵法にこんなのがあっただろ?『故に智将は務めて敵に食はむ。敵の貨を取る者は利なり。是れを敵に勝ちて強を増すと謂う』 始めに掛かる資金はやむを得ないが後は出現した賊や越境してくる敵から奪還し、増強していく。

それでも不安が残るなら地方の豪族からの寄付や不正を働く富豪を摘発して財産を没取する。手段は幾らでもあるよ」


じいちゃんに教わった経済学や警察機構なんかが役に立った。



「・・・・・・・」


「どうだろう?・・・・」


「ねえ・・・・あなたの考え使っていい?」


「問題ないよ」


その後俺は詠にその警邏に関する立案書を纏めて書いて出すようにと言われ部屋に戻り、その立案書を纏めていた。


「なかなか終わらないな~」


俺は頭を抱えながら立案書を書いていた。すると母さんが入って来た。



「・・・吹雪・・・・」


「あ、母さん・・・・どうしたの?」


「どう?・・・・立案書・・・がんばってる?」


「う~んなんとか大体できたんだけど…最後の方がね・・・」


かれこれもう4時間考え纏めている。すると母さんが


「吹雪・・・・少し気分転換するといい・・・・」


「え?」


「ここで悩み続けるの・・・・体に良くない・・・・」


確かに母さんの言うとうりだな・・・・少しガス抜きでもするか・・・


「そうだな。一度リフレッシュするか。」











「・・・・・で、なんでねねがお前と一緒に街に出かけなかならないんですか」


「そういうなよ陳宮。母さんにお使いを頼まれてただろ?」


「だからなんでお前が一緒なんですか!!お使いならねね一人で十分なのです!!」


そう俺は気分転換に街に出ることになったんだが、母さんに買い物に出かける陳宮の付き添いをしてほしいと言ってきたのだ。俺は別に問題ないけど、陳宮にいたっては・・・・


「まったく!恋殿もなんでこんな男を一緒に・・・・」


こう姿を見てみるとなんか本当の兄妹のように思えるな・・・

因みに俺は九九式小銃は置いてきている。あっても邪魔だからな。代わりに護身用として南部14年式拳銃を携帯している。

そうしている間にも俺たち二人は目的の場所に着いた。そこは肉まん屋さんだった。


「ここは・・・・肉まん屋か?」


「そうなのです。ここは恋殿のお気に入りの肉まんが売っているのですぞ」


「へ~母さんって肉まんが好きなんだ…初めて知った。」


「フフーんどうですか!息子であるお前の知らない恋殿のことをこのねねは知っているのですぞ!」


勝ち誇ったかのように陳宮は言う


「まあ、確かに母さんと一緒にいたのは4歳ぐらいだったし、あんま母さんのこと覚えていないんだよな」


「え?」


すると店から店員おばちゃんが出てきた


「あら、あら、陳宮ちゃんじゃないの。あれ?今日は呂布ちゃんは一緒じゃないの?」


どうやら母さんと陳宮はこの店の常連らしい


「はいなのです。今日は恋殿は用事があっていないので私がきました。」


「あら、そうなの・・・あ、肉まんはいつものね」


「はいなのです」


そう言うとおばちゃんは店の奥の方へと入っていった。


「そう言えばお前、恋殿と一緒にいたのは4歳の時までって言ってやがりましたがどういうことなのですか?」


「それはだな・・・・」


俺は母さんから聞いたことを陳宮には話した。


「そんなことがあったのでやがりますか・・・・」


「はい、お待ちどうさん。特製肉まんよ」


「あ、ありがとうございますのです」


店の奥からおばちゃんが出てきて肉まんを陳宮に渡した。


「それにしても隣にいる人は誰だい?もしかしてお兄さんかい?」


「え?あい、いやその・・・・」


「ち、違うのですぅぅぅぅ///////」


そう言って陳宮はまた顔を赤くし肉まんをもってどこかに走り去ってしまいまった。


「まったく・・・・・じゃあ、おばちゃんありがとな」



「あら、あら・・・・で、お兄さんはどうなんだい?」


俺は陳宮は追おうとしたがおばちゃんに俺と陳宮の中を聞いた。


「・・・・・・妹みたいな存在ですよ。では私はこれで、肉まんありがとうございました」


そう言い俺はその場を後にした。




「さてと・・・・どこに行ったんだ陳宮は…」


俺は探せるところは探したが見つからない。あと残っているのは南の方角だでもあそこは一番治安が悪い・・・・もしあそこにいたら・・・・


「まったく。世話のかかるやつだ・・・・・」


俺は南部14年式拳銃の安全装置を外し撃鉄をコッキングして南門に向かった。




「何をしやがるのです!そこをどくのです!!」


ねねはおばさんにあの男が兄かと聞かれ、ねねは恥かしくなりその場から逃げてしまった。そして今・・・・・


「へっへっへ・・・・・お嬢ちゃん。こんなところで一人何してるの?」


「おじさんたちと一緒に来ないか?」


「おじさんたちは一人ぼっちの子にお家を探してあげる優しい人たちだよ~」


こいつら、人買いですか・・・・こうなるくらいなら恥ずかしがらなければよかった…


「さぁこっちに来るんだ!!」


ごろつきの手が伸びる…‥しかし・・・・


ドガっ!!


ごろつきのひとりが吹っ飛んだ。


「な、なんだ!?」


そこにいたのは・・・・


「てめぇ!!俺の妹分になにをするんだ!!」


あの男がいた。


「あ”ぁ!!なんだてめぇ!!」


「野郎!!」


二人のごろつきはあいつに向かおうとしたが・・・・


パァーン!!


あいつが手に持っている筒みたいなものを上へ向け、天に向かって火を噴いた。

それを見てごろつきは・・・


「ひっ!!」


「なんだあれ!?」


「こいつでどタマぶち抜かれたくなければとっとと失せろ!!」


「雷鳴轟かす兵器かあれは・・・・・と、なるとあれが枯草色の御使い!!」


「や、やべえぞ!!逃げろ!!」


そういい、ごろつき共はにげていった。するとあいつは近づいてきて手を伸ばした

やばい怒られる。私は覚悟を決めて目をつぶったが・・・・


「どこにいってたんだ?心配したんだぞ」


そう言いねねの頭を優しくなでた。

・・・・ずるいのです・・・そんなに優しくなでられ優しく言われたら…

嫌いになれないのです・・・・・






「さて、帰るか陳宮・・・「ねねです」・・え?」


「私の真名なのです。あなたに預けるのです」


そう言うとあいつはニコッと笑い


「・・・・わかった。ねね・・・俺のことは吹雪でいいよ」


「///////」


「どうしたねね?]


「な、何でもありません!さっさと帰りましょう恋殿が待っていますよ!・・・・・・・・・・・・・・・・・兄上」ボソッ


「え?」


「何でもありません!さぁ行きますよ!!」


「あ、ちょとねね!?」


ねねは吹雪の袖を掴み屋敷に向か会って走った。



「・・・・・二人とも・・・・・遅い」


「「ご、ごめんなさい・・・・・」」


その後、二人は帰りが遅いことから恋に叱られるのであった。





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