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真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~  作者: 疾風海軍陸戦隊
出会い編
5/63

天の御使い?と模擬戦申し込み

三国志の時代にタイムスリップして俺は小さいころいなくなった母さんと再会した。しかも母さんがあの呂布だというのに驚き、その夜は母さんと一緒に寝た。

翌朝俺は今後どうするか考えを纏めてたところに尋問の続きをしにきた賈詡さん達の案内で俺も後に続いた。

到着した部屋は玉座の間であり、集合を掛けられて集められた武官や文官。更には武装した衛兵が集まっている。だけど俺は一番奥の玉座に座っている人物に驚かされた。

玉座に座っていることだから間違いなく董卓だろうが、その董卓は何しろ第一印象が‘‘美少女”で昨日俺が助けたあの少女だったからだ。母さんが言っていたのはこういうことか・・・・・

俺が知っている歴史にて伝えられている董卓の印象は誇張が強過ぎるにしても悪逆非道で酒池肉林を目指していたヒトラーのような独裁者。

そんな印象と目の前にいる可憐な少女とは全く不釣り合いだ。

そんな驚いた俺をアタフタしながら董卓が話し掛けて来た。


「あ、あの・・・・大丈夫ですか?具合は大丈夫?」


「え?あ、あの、その大丈夫です」


「話は呂布さんから聞きました。」


「は、はあ・・・・・」


「申し遅れました。私はこの天水を治めている董卓と申します。昨日は山賊から助けていただきありがとうございました。」


「あ、いえこちらこそ。俺は沖田吹雪と申します。先ほど聞いた通り呂布奉先の息子です」


「・・・・本当に呂布さんに似ていますね。」


そう言われて董卓は俺の顔を見る。言われてみれば俺と母さんを並べると違いは性別とアホ毛のなさと髪の色を除けば母さんと似ているからである。


「え、えーと・・・・・董卓さん。確か俺を尋問するんだったよね・・・・」


すると董卓のそばにいた緑髪の確か賈詡さんが答えた。


「ええ、そうよ。恋の息子でも、一応は尋問するからね。まず、恋から聞いたけど、あなたは何でこの時代に来たの?」


「わからない・・・・祖父の倉庫を整理してたらなぜかこの時代に来た。」


「そう言えば・・・・・」


と董卓さんが何か思い出したように呟いた。


「どうしたの月?」


「詠ちゃん。管路の占いって覚えている?」


「え?ああ、確か『天より二つの御使い降臨せん。一つは白き衣を羽織りし者。大器と深き情持ちし者。一つは枯草の衣を羽織りし者。雷鳴を轟かす武器を使い三国無双の血を引く者。抱きし思いは近しく遠く、願いは一つなれどその道は一つにあらず。行く道違えども見つめる先は等しく、目指すものは唯一つ。それ即ち、この大陸に生きる者が願う、世の平定なり』って奴?……まさか」


「ええ、まさかと思うけど沖田さんは、もう一人の天の御使いかもしれない」


「まあ、確かに枯草色の服着ているし恋の息子やからな~たぶん間違ってないと思うで」


「それに噂では桃花村に白い羽衣を着た天の御使いが現れたと聞いたな・・・・」


月の言うことに霞と橘花はうなずいた。


「ま、まあ・・・御使いのことは置いといて・・・・・それよりもあなたに訊きたいことがあるのよ」


そう言って賈詡さんは俺の九九式小銃を取り出す。てか御使いの話置いちゃっていいのかよ・・・・


「これは何?月から聞いたけどこれで山賊を倒したらしいわね」


「・・・・これは九九式小銃と呼ばれる銃の一種だ」


「九九?・・・それに銃って?・・・・恋あなた天の国にいたのよね。これは知ってる?」


母さんは頷いた。


「知っている・・・・前に十三お義父さんが見せてくれた」


因みに十三は俺のじいちゃんの名前である。


「つ、つまり何よ・・・・・」


「一言で説明すれば、火薬の力によって鉛の弾をものすごい速さで撃ちだし、相手を貫通させる武器だ。」


「武器!?これが・・・・」


母さん以外の人が驚く‥・・・まあ、この時代はまだ弓か剣で戦う時代だからな。銃なんて母さんを除けば見たことないだろう。


「ま、まあ。これが何なのかは分かったわ。最後に質問。恋の息子っていうけどあんたって強いの?」


「あ、あの・・・・・」


「・・・・大丈夫・・・・・吹雪は強い・・・・・」


賈詡さんの質問に俺が迷っていると母さんが隣で言った。


「ちょ!?母さん!?」


「なんや?恋。さっそく息子びいきか?」


「・・・・違う・・・ひいきじゃない・・・・気で感じる・・・・私にはまだ勝てないけど・・・・霞や橘花には互角に戦える・・・・・」


そう母さんが言った。いやいやいや、俺が張遼さんや華雄さんと互角?確かにじいちゃんから格闘技、銃剣術、剣術なんかを教わったけど。あの、三国志の武将に勝てるわけないだろ!!

そう思っていると母さんが俺の頭に手を置いた。


「吹雪・・・・・自信を持って・・・・あなたならできる・・・・はず?」


母さん‥‥そんな菩薩のような笑みで言っても駄目だからね。てか最後に聞こえたのは何?

それと俺はあることにか気が付いた


「ん?そういえば、陳宮さんはどうしたの張遼さん?」


そう、確か母さんの軍師?だったけか、その陳宮さんがいない。







「びえぇぇぇぇぇん!!恋殿!!」


外に吊るされていた陳宮さんを母さんが開放すると、陳宮さんは大泣きして母さんに抱き着いた。


「悪い悪い。あのまますっかり忘れてしもうたわ。許してえな♪」


「・・・・霞・・・・ねねいじめちゃダメ・・・・」


張遼さんがそう言い母さんが注意する。

陳宮さんは俺の方を見ると・・・・・


「また、お前ですか!!恋殿の息子を語る不届きものめ!!くらえ!!ちんきゅーキーク!!」


そう言って陳宮さんは飛び蹴り攻撃をした・・・・・またこれかよ・・・・・


「ねね‥‥いい加減にする・・・・」


そう言い母さんは陳宮さんの襟首を掴んだ。もちろん優しくだ。


「なぜですか恋殿!!」


「吹雪は恋の息子・・・・ねねも恋の娘・・・・・つまり兄妹・・・・・だから喧嘩はだめ・・・・」


娘!?・・・・母さんこの地で妹を生んだのか?そう思ってると張遼さんが・・・・


「誤解してると思うけど・・・ねねは恋の実娘じゃ、あらへんで、親無しの所を恋に拾われたんや。でも恋にとっては娘同然なんやで」


なるほど・・・・・ということは、俺に妹ができたっていうことか・・・・でも陳宮さんの方は・・・


「な、何を言ってるのですか恋殿!?ねねは・・・ねねは・・・・」


そう言い、俺の方を見る。若干顔が赤い‥‥ヤバイこれは怒ってるのかな?


「ねねは認めませーん!!!」


そう言い顔から湯気を出しそのままどこかに走り去ってしまった。よほど嫌だったのかな・・・・まあ当然かいきなりあこがれの人の所にいきなり息子が現れたらみんなびっくりする。


「あ~あ、行ってしもうたわ・・・・・」


「まあ、いつものことだがな」


張遼さんと華雄さんがため息をつきながら言う。いつものことなのか?


「さてと・・・・確か吹雪ッち言うたか。そんじゃあお前の腕がどのくらいかぁみせてもらうで!」


「その次は私だからな。呂布の息子がどんなものか私も興味ある」



・・・・・・・・・・え?(冷や汗)

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