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真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~  作者: 疾風海軍陸戦隊
黄巾の乱編
43/63

周倉vs吹雪

「僕自ら、官軍である君たちを殺しに来たんだよ」


と殺気を出しながら剣を構える周倉。その眼は何かを憎むような眼をしていた。


「・・・・・斗志。こいつは俺がやる手を出すなよ」


「はい」


俺がそういうと斗志は頷き兵を下げ、さらに下で交戦している部隊を掩護するように指示した。俺は軍刀を抜き構える。


「お前たちも僕の勝負に変な横槍を出さないでね。後、それと見物している暇があったら、下で苦戦している仲間を助けに行きな」


周倉がそういうと、その家来たちは下で討伐軍本隊と交戦している仲間を助けに向かった。


「さて、これで邪魔者はいなくなったね。それじゃあ、始めようか。君はあの曹操より強いといいね!」


そういうと周倉は俺に向かって飛び込み、俺も同時に飛び出した。俺と周倉はみるみる距離が縮まり、


ガギン!ギギギギギギッ!


俺の下からの斬り上げと周倉の上からの振り下ろしが激突し、つばぜり合いが始まる。


「驚いたな。後ろに弾き飛ばすつもりだったんだがな。」


「僕もだよ!」


二人は互いに距離を取り再度飛び込む


ガギン!ガギン!ガギン!


数合に渡る斬り合いが繰り広げられる。


「はぁ!」


「ふっ!」


ガギン!ギギギギッ!


再びつばぜり合いが繰り広げられ刀鍔から火花が飛び散る。


キンッ!


そして互いに押し二人は距離を取り互いににらみ合う


(強い・・・・)


(なんだこの人は・・・今まで戦ってきた官軍の連中と一味違う)


すると吹雪は牙突の構えをする。その瞬間吹雪の目が変わっり、周倉は何か感じたのか真剣な目をし剣を構える


「‥…行くぞ!」


そういい、吹雪は周倉に向かって突進し牙突を発動させる。周倉はその月を剣で受け止めるが吹雪は刀を上に滑らせ弾き飛ばす


キイィィィィィン!!!


剣の弾く音が響き渡り、衝撃波が来る。


「なっ!」


その時、周倉は驚き目を丸くしたがすぐに攻撃体制に戻り吹雪に切りかかる。


キンッキンッキンッ!


「なかなかやるな周倉!」


「君もね!!でも僕は負けないよ!はあぁぁぁぁl!!」


そういい、周倉も突き技を繰り出す。あまりの速さに吹雪は完全には躱し切れず頬や肩を掠る。


「うおぉぉぉー!!」


吹雪も負けずに押し返す。そして互いの剣と剣がぶつかり合い、またもつばぜり合いが起こる吹雪と周倉は互いににらむが・・・・・


「・・・・・けない」


「?」


周倉が何かをつぶやき吹雪が首をかしげるそして


「僕は負けない!官軍なんかに絶対に負けるわけにはいかないんだ!!」


「!?っ」


周倉はそう叫び吹雪を押し出し横なぎに斬りつける、吹雪は咄嗟に後ろに下がりよけるが、


「くらえ!!」


そういい彼女は目にも留まらぬ早業で吹雪を切り付ける。その瞬間、彼女の技によってできた剣圧によって起こったのか。爆発し、爆煙が充満して周りが見えなくなった。


「どう?僕の得意剣である11連撃の技。さすがの御使いさんも耐えられないでしょ?でも、君はよく戦ったほうだよ。この技を出させたのは君が初めてだしね」


「そうか・・・それは光栄だな」


「!?っ!!」


煙が晴れて、彼女の見たものは平然と立っている吹雪がいた。


「なっ!僕の攻撃をみきったのか!?」


「・・・・・・周倉」


「な、なに?」


「お前はなんで官軍を憎む。正直言ってお前の官軍に対する憎しみは尋常じゃないぞ」


今の時代官軍を憎む者は多い。けど周倉ははその中でも一際根が深い。


「残念だけど官軍である君に話す義理はないよ」


と、周倉は苦笑しながらそう言う


「そうか・・・・じゃあ、周倉。思いっきりかかってこい手加減なしでな」


「なに!」


吹雪の言葉に周倉は驚く。


「お前の剣は殺気は感じられるけど、本気さが感じられない。なぜ本気を出さない。もしかして俺の実力を探っているならやめとけ」


「・・・・・」


図星だった。周倉は吹雪に対し本気で戦っていなかった。いや、今まで戦ってきた官軍の中でも周倉は本気で戦っていないのだ。


「周倉、本気を出せ。今お前の目の前にいる相手はお前が全力をもってぶつかっても勝てない相手が今目の前にいるんだぞ」


吹雪は自分が思っていることを周倉に言った。その言葉を聞いた周倉は


「・・・ふふふ・・・あははははは!」


顔を手で隠し上を向いて涙を流しながら無邪気に大笑いしていた。


「?どうした周倉なんか変なことでも?言ったか?」


いきなり笑い出した周倉に吹雪は「何が起こったのか理解できない」っというような顔をする。


「ははは・・・・君は本当に面白いね。今までの官軍の奴らとは本当に違うよ。それじゃ遠慮なく本気で行かせてもらうよ」


そういい周倉は剣を構えたその瞬間俺の体がズシッと重くなった。これは周倉の威圧感だな。それが俺にプレッシャーをかけている。さてさて、ようやく周倉の本領を見れるな俺は菊一文字を構える。


「はあぁぁぁぁ!!」


周倉が10メートルはあろう距離をものすごい速さで詰め、一撃を繰り出した。


ガギン!


「ぐ!」


その速さからくる一撃を堪えきれず、後ろへ大きく弾かれた。


ズササササッ!


「ふぅ。」


何て一撃だ!手がすごい痺れる。何とか防いだものの、受けきれずに弾き飛ばされてしまった。それ以前にあの距離を一瞬で詰めやがった。これが全力の周倉か。・・・なら、こっちもきっちり返礼しないとな。吹雪はそう思い周倉にかかり一撃を浴びせる。


「くっ!」


周倉もその一撃を受け止めきれず後方へと下がる


「・・・・ふっ」

周倉が体勢を立て直し、構え直す。 改めて挨拶は済んだな。・・・それじゃ。


「行くぞ(行くよ)!」


吹雪と周倉が同時に飛び込み・・・・ぶつかった。




斗志視点


「‥‥すごい」


私はその一言しか言えなかった。私は隊長と周倉の一騎打ちを見届けている。もし隊長が劣勢になってしまったときは命令を無視してでも助太刀に入るつもりだった。だが二人の戦いはもはや私の常識を超えていていた。もはや私が入れるところではない。

私もいつかは隊長みたいに強くなれるのだろうか、隊長のいる領域。私が目指すべき領域。私はかつて隊長に『絶対に隊長を超えて見せ、本当の力を手に入れます』っといったことがある。

本当の強さ、それは私が小さい時から望んでいたものだ。今の私は十分強い今までそう思っていたが、隊長と、出会ってから本当の強さとは何かを知りたくなったのだ。

だから私はこの戦いを目に焼き付けようとした。いつか隊長と肩を並べて戦える時まで、私は強くなろうそう決心していた。



ガギン!ガン!


全力でぶつかり初めてから軽く1時間を超えた。お互いに全力を出して戦っているのか、二人は楽しそうに笑いながら戦っている。


「はぁぁぁ!」


ガギン!ゴギン!


「ふっ!」


ギン!ガギン!


依然として斬り合いは続き、均衡は保たれている。


ギン!


吹雪は距離を取った。


「ふぅ、楽しいな。周倉」


「ハァ、ハァ、うん、楽しいよ。こんなに楽しいと思ったのは久しぶりだよ。でも僕は負けないよ」


「そうだな。次で決着をつけるか」


「そうだね」


そういうが、そこへ黄巾党の兵士がやってきて


「周倉様!官軍の主力部隊の連中が大勢こちらにやってきます!」


ここらで潮時か・・・・周倉はボソッとつぶやき


「わかった。・・・・・・・ごめん。どうやら勝負はここまでのようだね」


「そのようだな。今回は両者痛み分けの引き分けってところだな」


「そうだね。でも次は僕が勝つからね。・・・・沖田吹雪」


「ああ、次こそは俺が勝つ。周倉」


吹雪はそういうと周倉は不適の笑みで答えそばにあった馬に乗りそして


「全軍撤退!直ちにこの高地から離脱せよ!!」


「「「はっ!」」」


周倉は残った黄巾兵にそう言い、黄巾兵は撤退するのだった。それを見届けると周倉は


「またね。沖田吹雪」


そう言って周倉は去っていた。それを見ると斗志は吹雪のそばに言って


「隊長!彼女を見逃すんですか!なぜです!」


「ん?俺たちの任務は確かに203高地に巣くう黄巾党の撲滅。だがな奴らの兵力は7割以下に減って撤退したが、俺たちの軍も結構な被害が出た。これ以上の追撃は無用だよ」


「ですが、また周倉が兵をあげたらどうするんですか」


「どうするって・・・・決まってるだろ斗志」


吹雪は斗志に振り返り


「その時はまた戦えばいいだろう」


と、笑いながら言う吹雪に斗志はあきれ顔で


「まったく、隊長は・・・・・」


と、頭を抱えながら言うのだった。




一方撤退している周倉軍は・・・・


「周倉様。やけに楽しそうだな。俺たち負けたのによう」


「そうだな。あの御使いと戦って何かあったのかな?」


と、周倉の部下が顔を見合わせてそういっていた。一方、当の周倉は


「(董卓軍第三師団長沖田吹雪・・・・・面白い人だ。あいつは他の官軍とは違う。また会える日が楽しみだな)」



こうして203高地の戦いは討伐軍の勝利に終わったのだった

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