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真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~  作者: 疾風海軍陸戦隊
出会い編
10/63

天水警邏隊初陣!!三国志池田屋事件!!

万朶の桜か襟の色


花は吉野にあらし吹く


大和男子と生まれなば


散兵線の花と散れ



今俺が歌っているのは好きな歌である「歩兵の本領」である。

因みにこの歌は警邏隊の奴らが気に入って近々警邏隊隊歌になるらしい。

もちろん歌の内容は変わる。


すると・・・・


「隊長。少しお話が・・・・」


「ん?ああ雪風か?」


俺に話しかけてきたのは

警邏隊情報部隊長を任せている銀髪で片目に眼帯をしている樊稠はんちゅうこと雪風だった。こうみえて口数の少ない少女だ。



「どうかしたのか?」


「はい・・・昨日の噂についてです」


すると吹雪の顔が真剣になった。


「・・・・何かわかったのか?」


「はい・・・・とにかく一度隊舎に戻ってください」


「・・・・・わかった」


そう雪風に言われ、俺は隊舎に戻った。

隊長室には斗志がいた。


「あ、隊長待ってました。」


「どうした斗志。なにかわかったのか?」


「はい、昨日の明朝、桜花の隊の連中が月様の屋敷の前で怪しい連中が行動をしていたのを目撃して捕まえたのですが・・・・」


「怪しい奴ら?」


「はい。いま桜花が取り調べているんですが・・・・」


「隊長っ!!大変っす!!」


すると桜花が勢いよく入って来た


「桜花!!入るときはちゃんと隊長の言っていた「のっく」をするって決めたでしょ!!」


「ああ・・・そうだった・・・・って!そんなことを言ってる場合じゃないっす!!大変なんですよ!!」


「どうしたんだ?事情聴いて何かわかったのか?」


「はい!相手がなかなか口を割らなかったので霞様が手伝ってくれたんですが、そいつとんでもないことを言ったんです!!」


霞・・・・一体何をしたんだろ・・・・・

俺は気を取り直して桜花に訊いた


「とんでもない事?」


「はい!」


桜花が言うには、その男は桜花が調べていた怪しい浪人集団の一人で、口を割らせたとこ。そいつらのすることは桜花の言った通り大変な事だった。

まずこの天水を焼き討ちにし、高官役人を暗殺。そして月を誘拐し、傀儡国家を作るというのだった。


「確かに大変な事だ・・・・・このこと詠たちに言ったか?」


「はい!報告しました。ですが・・・・」


「ん?どうしたんだ?」


「はい。この街の治安はよくなったのですが、外にはまだ多くの賊がいるため、そいつらを征伐する人員が少ないそうです。」


確かに今、母さんと橘花は賊討伐に出かけていない。幸い霞はいる。警邏隊もそこに一部派遣させている。


「で、詠さんが言うには「申し訳ないけど何とかしてそいつらを逮捕してくれ」とのことです」


「わかった。で、今奴らは?」


「はい。雪風が調査した話だと今夜どこかの大きな宿屋にてその会合をするらしいっす」


と、桜花は街の地図を出した。


「いま、大きな宿屋があるのは、雷電屋と池田屋の二つだけです」


斗志の言うことに俺は目を見開いた。この時代に池田屋があったのだ。なぜ池田屋があるのか?まあ、単なる偶然だと思うけど・・・俺は深く考えるのをやめた。


「・・・・・桜花。霞はこのことを聞いたか?」


「もちろん聞いたで♪」


後ろから声がし振り向くと霞がいた


「「霞様!!」」


と二人は敬礼した。因みに敬礼、返礼は俺が教えた


「霞・・・・行く気か?」


「当たり前や!!やっと平和になった街燃やすだけやなく月の命奪おうとするやつらを成敗しなきゃ、うちの気が収まらへんで!!」


どうやら止めても無駄なようだ。


「分かった。霞、頼む」


「応、任せとき!」


「よし!では夜、二手に分かれて行動を開始する!霞と斗志の隊は雷電屋。俺と桜花の隊は池田屋に行く!」


こうして、再び。歴史は繰り返す・・・?

彼らは、日が沈んだ街を行く。

三国志の歴史のは残らないが天水の歴史に名を起こす事件が起ころうとしていた。



一方、月たちは・・・


「まったく。やっとここも平和になったと思ったらまさか、街を焼き討ちにしようとするなんて」


本当はもっと援軍を出したいけど今は賊討伐の為できないのだ


「詠ちゃん・・・・吹雪さんたちだけで大丈夫かしら・・・」


「わからないわ・・・・でも霞も一緒にいるなら大丈夫と思うけど・・・・」


二人とも吹雪のことが心配なのだ。


(吹雪さん…どうかご無事で・・・・)


(もし、大怪我負ったら、許さないんだからね吹雪・・・)




夜、

ついに決行の時が来た。霞と斗志の隊は池田屋より1キロ離れた雷電屋に、吹雪と桜花の隊は池田屋に向かった。

そして池田屋前。沖田、桜花の隊総勢31人が集まっていた。


「よし、桜花・・・・行くぞ!」


「はいっす!」


「いいか?極力一般人に被害を出すな。敵の特徴は覚えたな?対象のみ仕留めろ」


「敵の首領は捕縛。流通経路を聞き出すからな。他は各自の判断に任せる。あに、チビ、デブ。あんた達はそれぞれ五人を率いて裏口とここ。入り口を封鎖。一人も逃がすなっすよ!!」


「「「応っ!」」」


吹雪の命令を桜花が引き継ぎ。隊士達が皆返事をしたのを見て。


「突入!!」


そのまま。宿屋のドアへと向かい。


ドカン!!


蹴飛ばす。

そして、店内全てに響く大声で


「御用改めである!!警邏隊だ!!!」


吹雪が叫びながら店の中へ。

因みにこのセリフは吹雪が一度だけ言ってみたかったセリフである


「ひっ!け、警邏隊!皆さん!逃げて!逃げてぇ!!」


なんとも。ノリの良い店員さんは、御用改めの意味も分からないだろうに、そのまま叫びながら店の奥へすると、二階へ続く階段。その上に剣を構えた男が現れ


「警邏隊だとぉ!?どうしてここが!」


そのまま、吹雪は一瞬で階段を駆け上り、一閃。

男は、剣技を放つ間もなく、代わりに悲鳴をあげながら階段から転がり落ちた。

「桜花!お前は半数を率いて一階を制圧!そして雪風は斗志の部隊に伝令!!残りは俺に続け!」


「了解っす!」


「御意!!」


吹雪が。彼女に指令を出し、隊士達が次々と駆け出す。

二階にはいくつか部屋があり、一つ一つ。吹雪が扉を蹴破りながら中を確認。

そんな所に、一人の隊士が


「隊長!ここじゃありません。恐らく奥の大部屋です!」


その言葉を聞くや否や、吹雪は走る。

何も、彼とてイノシシでは無いのだが、いかんせん今回は事情が事情な訳で。だから少しでも早く敵を征圧しようとしている。そして一気に部屋の方へ向かう。すると部屋の中では騒ぎを聞きつけたテロたちが


「なんだ!?」


「おい、明かりを消せ!」


そう言いろうそくの明かりを消すのと同時に吹雪たちが入り込み


「天水警邏隊だ」


桜花以下15名が剣を構え、そしてテロリスト60人も剣を構えしばらくの間、にらみ合いが続くが、そんな沈黙はすぐに消え


「ええっい!!」


一人の隊士がテロリストに斬りかかり、それを皮切りにテロリストたちもこれに応戦。すぐさま白熱戦が始まる。剣と剣は激しくぶつかり闇夜の名かぶつかった剣の刃により火花が飛び散る。そんな激しい中吹雪は


「(15対60っか・・・・ちょっとまずいかもな・・・・)」


相手の数の差にわずかながら苦笑してしまうのであった



一方、雷電屋は


「くそっ!空振りや!」


「霞様落ち着いてください」


雷電屋に着いた霞と斗志の隊50名は雷電屋に着いたが、だれもいなく空振りに終わっていた。


「となると、池田屋やな!」


「すぐに行きましょ!!」


すると伝令に行っていた雪風が到着した。


「雪風か!?どうしたんや!やっぱり池田屋か!?」


「はい!やはり賊は池田屋に潜伏していました。いま隊長たちが突入したのですが相手の数は60人!人手が足りません!」


「分かった!すぐに行く!!よし!斗志いくで!!」


「はい!!」




一方池田屋では4人が負傷し戦線を離脱し極めて厳しい戦いになっていった。


「くっ!隊長大丈夫っすか!?」


「大丈夫だ!!・・・・!?桜花後ろ!!」


桜花が振り向くと賊が今にも斬りかかろうとしている。剣で応戦しようとするが、剣が戸に引っかかった。


「しまった!」


「死ねやっ!!」


賊は桜花に斬りかかろうとしたが


ダアァーン!!


側の剣は桜花に届かず頭に穴が開いて血を流し倒れた。桜花が音のする方に向くと、吹雪が九九式小銃(銃剣付き)を構えていた。


「大丈夫か?桜花」


「はい!ありがとうございます!!」


「よし!背後をを頼む!!」


「了解っす!!」


吹雪は攻めた来た賊に7・7ミリを打ち込み弾を撃ち尽くすと銃剣で対応した。

すると・・・・


「吹雪!待たせたなぁ!!」


「隊長!大丈夫ですか!?」



別動隊が到着し、結果60対80しかも霞の登場で一気に制圧され、テロ計画を企んでいた賊は10人死亡。逮捕者48名を出した。因みに1人は行方不明である。

これで三国志の池田屋事件は終わったのであり、吹雪隊の名は全国に広がった。



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