村が嫌々ながら、合併しました!
どうも。今回はちょっと短いです。
ふう。コウタはため息をついた。魔法で補強をした木の柵。こんなのを作っても空中から攻撃されるに決まってる。『星の要塞』は長時間展開できない。無理だ。故郷『デール』は全然併合してくれる気配も見せない。『遠隔視』をしたら、やく1400キロほど先に、敵の歩兵部隊が展開しているのをコウタは見た。早くても、1ヶ月。遅くても、1ヶ月半。それがコウタの予想だった。今一週間ほどたった。あと3週間ほど。これよりも前に、村を制圧しなければならない。
「出陣!」
コウタ一行は、七人(全員)で国を出て、『デール』へ向かった。目的は、もちろん制圧である。
『幻覚!』催眠魔法を、たっぷりとかけてみる。効果は絶大。
村人1242人のうち1191人が幻術にかかった。そう。兵士以外が。兵士41人対最強魔導師:コウタ。
戦いが、始まったのであった。
『消滅弾!』
『聖光!』
コウタの攻撃は、ことごとく避けられた。地面から打ってくる対空砲のような攻撃。それの全てが、『追跡』を装備している。追尾してくる魔法をかけられた攻撃。その攻撃は、全部コウタに向かってくる。その全てを撃墜したコウタは、全兵士に『幻覚』をありったけかけてみた。そうすると、全村人は、全てコウタに服従し、コウタを主として崇めるようになったのである。
めでたしめでたし。
王国軍が来るまで:あと23日と8時間17分。
おまけ
「どうだ!村を制圧してやったぜ!」
「コウタさん、こんなこと言わないで………」
コウタは倒れた兵士の顔を木の枝でつついてみた。
「ほれほれ!」
そのとき、その倒れた兵士が起きた。
「テメエ・・・」
「ヒッ・・・」
そのとき、倒れた兵士は、コウタに対して土下座をした。
「すまない。あなたの気持ちはわかった。頼む・・・攻撃しないでくれ。」
ふふふ。こいつ、俺に恐怖心を抱いているな。コウタはそう思った。
「じゃあ、」
『波動壊!』
近くの山が、大きな音を出して崩れた。
「ぎゃあああああああ」
「っふふふ。やっと服従したか………」
その笑顔は、悪魔のようだった。
「コウタさん、怖いっすよ………」