建国、そして宣戦
コウタは、山の奥の方にいい隠れ家はないかと、山の上を飛んでさがしていた。そしたら数人ぐらいの箒に乗った部隊がこっちに向かってきた。あいつら、もう感付きやがったか………
『ライトニングショッ………』
「ちょっと待ってくれ!」
「何をいっているんだ?うん・・・?」
もしかしたら、こいつらもしかして………
「俺らは投降しに来たんだ!兵舎の生活が嫌になった!」
ふふん。やっぱり。俺の力を認めるやつが出てきたか。コウタはそんなことを思いながら、
「ああ。一緒に国を作ろうぜ。」
「ああ!」
ちょっと待ってくれ。今俺、なんていった・・・?国………を作る………?でも、もう部下たち(自称)に行っちゃったし………そうだ。国を作るしかない!!!そうだ。こんなくそったれ王国なんか、裏切ってしまえ!
「じゃあ、この山の上に、この旗を掲げて、」
そして、コウタは旗を山の上の丘の上に刺した。
「俺らは、この地に王国を築くことを宣言する!」
そして、コウタ、コウタ王国現国王は、国を作ったすぐ後に、王に宣戦布告した。
三日後。王国軍の軍隊が、30人ほど攻めてきた。いくら俺でも、こんなに対処できるはずがない。そう思ったコウタは、山の全面に結界を張った。
____「こ、コウタさん、いくらあなたでも、」
王国軍は果敢に突撃してくる。しかし、誰一人この結界を突破できたものはいなかった。でも、この『星の要塞』は耐久値が計り知れないほどある。その間に、『光球』を放ちまくると、敵は士気を失って戦闘不能となった。敵はさったが、今のは王国軍の一部に過ぎない。それに、一番階級が低い低級魔導師見習いだ。きっと、王国軍にもっと強い奴はいるだろう。コウタは、自分の愚かさに、やっと気づいた。
「王国軍って、218万人いるんだった………」
「ええ?」
やばい。今のはほんの一部だ。でも。山の奥に住む一国を滅ぼすなんて簡単だろう。オーマイゴッド。
これは、悪夢の予兆だった。コウタはこの数人だけの王国を、もっと育てようと、目をつけた。
隣にある、『デール』
ふふふ。いい標的だな。補給が尽きるのと王国軍が迫ってくるのに間に合わなきゃならない。
まさに、最適な獲物だ!