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第69話 二度目!

 ブグオオオオオオ!!


 でかい!


 いやデカ過ぎる!


 魔王の体長と同じくらいの巨大な空気砲が発射された。


 魔王が両手を広げてそれを受け止める。


「フオオオオオオ!」


 魔王と空気砲がせめぎ合う。


 凄まじい風圧で周りの椅子や机なんかが吹き飛んだ。


「ぐっ、しっかり、掴まってろよ!」


 俺はあまりの風圧に姿勢を低くして頭の上のキャサリンに声をかけた。


「わかっ、て、る、わ……」


 キャサリンもギリギリで声を出した。


 竜族たちも地べたに這いつくばって吹き飛ばされないようにしている。


「グオオオオオオオオオ!」


 徐々に魔王が押されている。


 突如魔王が膝を曲げ姿勢を低くした。


「ハアアアアア……ズアアダアアッ!」


 魔王は空気砲の下から手を入れてそのまま空気砲の方向を天井に向けた。


 ズバアアアア!


 空気砲は空に向けて飛んで行った。


 天井の残骸がバラバラと落ちてきた。


「お、おい……これ……」


 思いつく限りのでかい空気砲だったのに。


 俺は絶句するしかなかった。


 キャサリンもあまりのことに言葉を失っている。


 と、思っていた。


「今よ!ラピス!」 


 キャサリンが叫ぶ!


 ラピスが立ち上がって全身を反らせた!


「あんたは最強の竜巻出して!ラピスの火炎放射と竜巻を合わせて魔王にぶつけるの!」


「え?お、おう!」


 キャサリンの頭の中ではこれは想定内なのか?


 ラピスの口から火が漏れ出ている。俺のイメージも固まってきた。


「やめろ!ラピス!」


 ベリルがラピスに覆いかぶさる。


「あ!あのバカ!何やってんのよ!」


 キャサリンはラピス向かって走り出した。


「おい!キャサリン!やめろ!」


 このままだとキャサリンまでラピスたちの巻き添えを食らってしまう。俺もラピスに向かって走り出す。


 ラピスはベリルやヒースや他の竜族たちに押さえつけられている。ラピスは必死にもがいているが多勢無勢で抜け出せない。


 キャサリンがもみくちゃになっているところに突っ込もうとした。


「やめろ!キャサリン!」


 俺はキャサリンの尻尾を掴んだ。


「えっ!何であんた来てんのよ!バカ!」


「バカはお前だ!何やってんだ!」


 キャサリンを頭の上に乗せた瞬間!


 ブワッとした風を感じた!


 目の前が暗くなる。


 何が起こった?


 巨大な岩のようなものが俺の体にめり込んでくる。


 ミシッ!


 体中の内臓が外側からの圧力のために口から出て行きそうになる。


 目の前の景色がずっと遠くなる。


 高く高く放り出されて。


 そして俺は全く違う景色を見ている。


 空中に漂いながら何が起こったのかを考えてみた。


 あれ、魔王のパンチか。


 魔王のパンチ食らってぶっ飛ばされてんだな。


 意識が急速に遠のく。


 もう一回死ぬのか。


 何も聞こえてこない。


 暗く静かな世界に漂いながら俺は完全に意識を失った。

 


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