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第58話 能天気!

 結果発表は終わったが俺の結果をどう考えればいいのだろう。目の前には恍惚の表情の女たちが寝転がっている。彼女たちが時間内にポイント申請してくれてないとこの結果は無効ということか。でもエミリーとその友達は確か係員を呼んでポイント申請してくれていたと思うんだけど。


「この後どうなるんだろうな」


「どうなるって?」


 キャサリンは退屈そうに言った。


「レースは終わったしこのまま帰っていいのかな」


「いいんじゃない」


 キャサリンは素っ気なく言った。


「ただ、帰れたらの話だけど」


「どういうことだよ」


「あんたは呑気でいいわねってこと」


 よく見るとキャサリンの毛が逆立っている。何をこいつは警戒してるんだ?俺は会場を見回した。トップ選手の周りには人だかりができている。優勝したヒースが胴上げされたりして祝福モードだ。一方観客席は大変な盛り上がりであちこちでヒースコールが上がっている。


「当分終わりそうにないな」


「どこ見てんのよ」


 キャサリンの声が固い。


「あんたとりあえず防陣風と小竜巻同時に出せるようにしときなさい」


「え?なんで?」


「なんでもよ!この鈍感!」


 何か変わった動きでもあるのか。俺はもう一度周りを見回してみた。なんだか係員の数が増えたような気がする。後片付けのためだろうか。あと棄権した奴らはどこに行ったんだろうか。すでに帰ってしまったのか姿が見えない。




「ああっと!再びダイヤー王の登場だ!一体何を話すのか!」


「レースは終わり新たな王が誕生しようとしている。レースは誠に見事な戦いであったがその戦いに何一つ貢献することなく終わっていった者共がいる!棄権した奴らだ!」


「おおっと、ここで棄権した奴らに対するダイヤー王からのお言葉があるぞ!」


「貴様らは何一つ子種を残す努力もなくこの場に上がってきてそして去ろうとしている!こんなことが許されてよいのか!」


「おおっと、ダイヤー王から厳しいお言葉!観客席からはそうだそうだの大合唱です!」


「なんの努力もない者をのさばらせておくほどワシは甘くはない!皆の者!あれを見よ!」


「ああっと!あれはなんだ!巨大な鳥籠のようなものが空中に現れたぞ!中には……まさか棄権した選手たちが乗せられている!一体どうなってしまうのか!」


「地獄に落ちるがよい!この無能が!」


「ああっと!鳥籠から逆さまになって人が落ちて行きます!こ、これは……これはいいのでしょうか?やりすぎではないのでしょうか!おっと、えっ、あれ、ちょっ、あっ」


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