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第51話 ソウネ!

 ダイヤー王の開始の宣言とともに男どもが女に殺到する。ヘッドホンと目隠しを取った女たちも目当ての男のほうへ走る。


「あんた何ボーッとしてんのよ!早く女連れて来なさいよ!」


 キャサリンの言う通りだ。出遅れると処されちまう。ところで処すって何に処すんだろうな。




「さあ、始まりました。一斉に選手たちが女性たちに殺到していますね。しかしこれまでとは全く違ったレース展開になりそうですね」


「ソウネ、これまでのレースでは女性はあらかじめどの選手の相手になるか決まってたからね」


「そうですねー、いやー、驚きました。ダイヤー王の狙いはどのあたりにあるんでしょうか」


「ソウネ、これまで女性の獲得のための努力をしなくてもレースで女性に精の受け渡しができた。しかし女性からの支持を受けるための努力もレースの一部として見るべきと考えたんだろうね」


「なるほど。しかしこれは人気選手への集中が加速しそうですが女性側の作戦としてどのようなことが考えられますか?」


「ソウネ、人気選手への集中は避けられないね。しかし全ての女性が人気選手に相手してもらえるわけではないことを考えるとどこかで妥協した方がいいと言う考えも出てくるかもね。そこにどこまで食い込めるかが底辺選手の腕の見せ所になるね」


「なるほど。そう考えるとこのルールは底辺選手にも一定のチャンスがあるかもしれない、そういうことですか?」


「ソウネ、そう考えられるね。いずれにせよ諦めたらそこで試合終了ね」


「そうですね。試合終了どころか一人も獲得出来なければ処されて人生終了になってしまいます。底辺選手は頑張ってください。さて、会場の方は今どんな状況でしょうか。レポーターのアーベーさん!」


「はい!アーベーです!こちら会場ですが選手たちの熱気で凄いことになっています。特に今年は女性の争奪戦も始まっております」


「注目選手の状況はどうですか?」


「えー、先程入りました情報によりますとすでにヒース選手が1ポイント獲得したとのこです」


「凄いですね!開始30分ですでに1ポイント目を獲得ですか!」


「ソウネ、たしかに凄いけど飛ばし過ぎて失速した前回大会のようなこともあるしまだまだ目が離せないね」


「ポイントについてですが一人の女性に精の受け渡しが終わると1ポイント獲得となります。前回大会では判定員がおりましたが、今年から女性の自己申告制に変わりました。今年のルール変更の影響なのでしょうか。画期的な変更になりましたがこのあたりどう影響してきますか?」


「ソウネ、一人の女性があちこちで精を受け取ることができるようになったので、判定員の必要もないのではないかという判断だね。合理的だと思うね。女性にとってはしっかりとした子種を受け取りたいからね。精をしっかりと渡してくれる男性が求められてるね」


「やはり子供ができるかどうかというのはしっかりとした精の受け渡しができるかどうかにかかっていると言っても過言ではないのでしょうか?」


「ソウネ!」

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