第40話 逃げろ!
不意を突かれて竜族軍団は吹っ飛んだ。
「小竜巻!」
俺はリムドを小竜巻で上空へ吹っ飛ばした。
「旋風脚!」
俺は上空に飛んだ。
「リムド!」
ラピスが後に続く。
上空にいた五人が俺に向かって矢を放ってきた。
「防陣風!」
俺の体を竜巻が包む。矢は竜巻に触れてぶっ飛んでいった。
上空部隊が剣を抜いて切りかかってくる。
「小竜巻!」
かわされる。しかしそれは織り込み済みだ。時間稼ぎさえできればいい。
「早くリムド回収しなさいよ!」
分かっているがこの五人に囲まれて剣を避けるだけで精一杯だ。
後ろを見ると地表部隊も起き上がりあとを追ってきた。
「ちょっと!前!」
目の前に剣が迫る。
カキン!
「ちゃんと前を見ろ!」
ラピスが間に入ってくれた。
「お前はリムドを回収しに行け!」
ラピスが叫ぶ。
「もっと上空に飛べないの!」
俺はさらに上空へ急上昇した。
俺の後を竜族が追おうとする。
「お前たちの相手は俺だ!」
しかしラピスがそれを食い止めてくれる。
「こんな上に上がって、あとどうしたらいいんだ」
「リムドももっと上空に上げて!上の方なら誰もいないから安全に回収できるわ!」
俺はリムドを飲み込んでいる小竜巻の出力を上げた。
かなり上空で俺はリムドに接近する。
「リムド!」
「お兄ちゃん!」
リムドの声が聞こえた。
そしてリムドを抱きかかえた。
「さあ、あとはうちへ帰るだけよ!」
下を見るとラピスが交戦中だ。多勢に無勢で押されぎみだ。
俺はラピスを助けようと下に降りようとした。
「ダメよ!このままうちを目指しなさい!」
「な、なんでだよ!やられちゃうだろ!」
「説明してるヒマないわ!早く北を目指して飛びなさい!」
「い、いや、でも……いてえ!」
「死にたくなかったら言うこと聞きなさい!」
俺はこれまでにないくらい髪の毛をむしられた。
「くっ、くそっ」
そして方位磁針を取り出し、とにかく北へ目指して飛んだ。




