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第27話 助けて監督!

「そろそろ実戦で試したいわね」


 キャサリンが腕組みしながら言った。もはやプロ野球の監督のような貫禄だ。タテジマのユニフォームでも着せてやりたい。


「実戦って何だよ」


「実際に戦うのよ」


 それはだいたい分かる。


「どこで、どんな奴と戦うんだよ!」


「なんかモンスターいるとこないかしら。どこでもいいけど」


 なんかキナ臭いこと言い始めたぞ。


「モンスターと戦うのはちょっとどうだろうな。その……あれだ……レースではモンスターは出てこないだろうし」


「分かんないじゃない。さあて、モンスター、モンスターっと。あんたはさっきの100セットやるまで昼ごはん無しだから」


 キャサリンは俺に指示だけして家の中に入って行った。監督より厳しいかもしれない。




「ねえ。いいとこ見つけたわ」


 俺が魔法100連発してヘトヘトになって遅い昼飯を食っているとキャサリンが部屋に入ってきた。


「ここからちょっと南に下ったところに結構深い森があるのよ。そこってモンスターがウヨウヨしてるらしいわ。行きましょ」


 俺はお茶を吹いた。


「汚ったないわね」


「そんなとこ行きたくねえよ!」


「何よ、せっかく探してやったのに」


「あ、あの……」


 ペーシャがおずおずと言った。


「ん?どうした?」


「その森なら知ってます。妖幻の森と言われて危険な場所だと言われてます。でも……」


「でも何だよ」


「森の手前の方ならまだ大丈夫だと思います。私も時々薬草を取りに行くこともありますが、スライムみたいな小さなモンスターくらいしか見ません」


 おお!さすがはペーシャ!優しいぞ!


「手間のほうでいいじゃん!そこで小ちゃっいの狩って練習しよう!」


「ねえ、ペーシャ、森の奥はどんなモンスターがいるの?」


「さすがにこの前のグランドオークみたいなA級モンスターはいないけど、アサルトウルフのようなB級モンスターはたくさんいます」


「よし、そいつを狩りましょう!」


「何聞いてたんだ?危険だって言ってただろ!」


「だからいいのよ。ねえ、途中まで案内してくれない?」


「は、はい、分かりました」


「ホントいつもの手前の薬草取ってるところでいいからな!」


「だめよ!アサルトウルフ狩るのよ!」


 ペーシャは俺とキャサリンを交互に見て混乱し始めた。


「ええっと……とりあえず案内します!これでいいですか!」


 はい!ありがとう!


第23話を大幅に加筆しました。こちらも是非ご覧下さい。

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