第25話 はじめてのまぐわいや!
「さあ、修行続けるわよ」
家に帰るとキャサリンと早速庭に出て魔法の練習だ。だいぶ時間短縮できてると思うんだけど、実戦用には程遠いらしい。
「ところでさ、あんたまぐわいやってみたの?」
「あ!」
爺に言わないといけないなと思って言ってない。しまったな……。
「あんた、まさか試してないの?」
呆れたようにキャサリンは言った。
「ホントやる気あんの?もう徹底的に根性から入れ直しが必要ね」
何されるんでしょう。もうケツの毛までむしられそうです。
「わ、分かった!すぐに爺に言ってくる!」
俺は走って家の中に引っ込んだ。
「ちょっと待ちなさいよ!」
キャサリンはダッシュで俺を追いかけてきた。でも走るんだったらリスには負けないよね。
「というわけで、女の人を用意して欲しいんだけど」
爺は目を丸くしていた。
「それはそれは。いくらでもすぐにご用意させていただきます」
「そんなすぐに見つかるものなのか?」
「何をおっしゃいます。このゴルロフ家の次男様のお相手などいくらでもおりまする。早速今晩にでもお呼び致しますので」
「ああ、よろしく」
俺は部屋に戻ろうとした。なぜか爺がじっと俺の方を見ている。
「ん?どうしたんだよ」
「いえ、ダヴィド様のほうからそのようなことを言われたのは初めてのことでして……その……」
「ん?」
「いえ、最近なんだか変わられたなと思ってまして」
爺まで俺のことを疑っているようだ。
「そうかな?」
「なんだか顔つきまで変わられたような……まるでこれまでのダヴィド様ではないような。いえ、お気を悪くされては困りますが」
「いや、別にいいよ。じゃあ」
爺まで気づき始めたな。気をつけないと。
夜になって俺がベッドで例のイヤリングをつけて横になっていると、部屋をノックされた。
「はい」
入ってきたのはペーシャだった。
「失礼します。お着きになられました。お入りいただいてよろしいですか」
「ああ、いいよ」
ペーシャは一旦部屋を出て行った。
「失礼致します」
次に入ってきたのは俺と同い年くらいの女の子だった。背は俺より少し小さいくらい。結構顔は整っていて可愛いほうだな。彼女はすでに耳にイヤリングを付けている。
「ああ、よろしく」
そして俺たちはベッドに横たわった。
「あ、名前まだ聞いてなかったね。俺はダヴィド」
「私はエミリーよ」
俺たちは手を繋いだ。
さて、これで朝になったら精の受け渡しが終わるのか。しかし何とも味気ない。もっとガッツリ色々やりたいんだけどな……。
そんなことを考えて手を繋いでいると相手の手の温もりが伝わってきた。すると俺の体の奥から何か熱いものがこみ上げてきた。そしてそれはゆっくりと手の方に移動してくる。
これが精なのか?俺はその熱いものを相手に押し出してみた。
「キャー!」
エミリーはバタンとベッドから落ちた。
「え?ど、どうしたの?」
エミリーは5キロくらい走った後みたいにハアハア言ってる。
「ハアハア、ち、ちょっと、あなた、何者なの」
何者とはどういうことだ?
「なんかマズかった?」
「もう馬鹿!」
エミリーは顔を真っ赤にして部屋を出て行ってしまった。




