機動刑事バン
11月2日
けいじ板に、けいじ物がはってあります。
けいじ板だからね。
けいじ物がはってあるのは、ふつう。
わいせつ物がはってあったりしたら、たいへんです。
だいたい、ぼくはけいじ物がすきなのだ。
ついつい立ちどまって。
読んでしまいます。
けいじ物は、ためになるからね。
どれどれ。
ふむ。
わからん。
字が小さすぎて、読めません。
なんだ、面白いことが書いてあるっぽいのに。
腹が立つなあ。
こんなことなら、メガネを用意しておくのだった。
メガネをかけたら、インテリゲンチアになるので。
きっとこのけいじ物が解読できて、古代人の発見した世界の仕組みを理解できるのだろう。
いやいやいや。
そんな、非科学的なオカルトは平成の御代にふさわしくない。
これは、ただのメガネをかけないと読めない暗号です。
忍者の。
忍者は古いか、平成にはいません。
刑事だな。
刑事が、ヤマさんとかゴリさんとか言いながらこれを読むと犯人がわかるようになっていて。
つかまえにいくんだ。
刑事物ってやつだな。
ぼくは犯人が気になるので、刑事物を解析しますが。
ふむ。
わからん。
字が小さすぎて、読めません。
でも、犯人はロペーリに決まっている。
わいせつそうな顔だから。
ぼくはこれから、わいせつ物をけいじしたけしからん犯人をつかまえにいきますよ。




