スポーツのオータム
10月31日
じじいがさかさか、ほうきでバック。
魔法使いだろうか。
いや、あれはテレビでみたトキがあるぞ。
ボーリングってやつだ。
オリンピックだね。
だれも、石をなげてやらないものだから。
じじいがはいつまでも、掃いてなきゃいけない。
不憫な。
武士の情けじゃ 、ぼくが投げて介錯してやろう。
昨日はアメリカ人だった気もするけど。
ぼくがじじいをジャーマンスープレックスで投げてやると、それはそれは致命的なヒットで、見事に倒せた。
フ、ストライク。
いや、ストライクは野球か。
あとツーストライク、とらないと勝てないぞ。
おや。
そんな時にちょうど、3人の賢者が。
この世の王になられる御方に、プレゼントをもってきましたよ。
それは再来月だ、今月はかぼちゃです。
いたずらする。
ぼくはそいつらうち二人を、投げて倒して。
む、3人か。
あとひとり。
どうしよう。
チェンジしないといけないのかな。
キャンセル料が発生してしまう。
じじいがおもむろに立ち上がり、声たからかに、ゲーム・セット。
じじい。
あの動きはただものではないとおもっていたが、アンパン屋だったか。
道理で朝早いわけだ。
じじいと賢者は握手をし、お互いの健闘称えあうと、これから飲みに行こうという。
のんだくれめ。
こんな朝から、飲むんじゃない。
セクハラだぞ。
試合が終われば、ノールール。
ぼくはそいつらを、ひどいめあわせてやったよ。




