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水の星から
10月29日
あめざぶざぶ、ざんざか、ほい。
いまテキトーに作ったうたですが、気にいりました。
民謡だなこれは。
あれだ、作業。
屈強なマッスルメンズが、作業しながらうたうんです。
河原に建てた社を、分解しながらざんざか、ほい。
御柱さまを6人がかりで、舟に積みこむざんざか、ほい。
男たちの漕ぐ舟は、やがてざぶざぶ、星の海へ。
雨の降るほうへ帰っていきます。
ご苦労なことだ。
御柱さまを失った地球はそのあと、雨がざぶざぶ、ざんざか、ほいと降りつづいて。
海ばかりになってしまいます。
すっかりシーモンキーたちのものになった世界で、イルカがケラケラうたうんです。
あめざぶざぶ、ざんざか、ほい。
あめざぶざぶ、ざんざか、ほい。
うたっても、もう、だれも作業しません。
このうたは、なんだったかな。
くじらさんは思い出せないけど、なんだか。
ちょっとだけ、さびしい気がするのでした。




