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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
里緒菜の章

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将軍、閑居をして不善を為す

10月28日


油断していたら、宇宙はいつの間にかはこだらけになってしまっていて。

あるけやしない。

このままでは、宇宙がはこで埋まって。

壁になってしまいます。

ぼくははこがきらいではないけど、ネコではないからね。

はこには入れません。

宇宙に居場所がなくなってしまうよ。

仕方がない。

もう少し油断しているつもりだったのですが、工程表によると、今日もあたらしいはこが増えるようだし。

すこしばかり、どうにかすることにしよう。


油断するのをやめたぼくは、いらないはこを、つぶしたり。

もいだりします。

これは、ネコが入っていないから、いらない。

つぶします。

これは、ゴメスが入っているから、いらない。

もぎます。

ゴメスは帰ってください。

しっていますか。

はこをつぶすときはこうやって、まず、縦にして。

側面に手をかさねて、噴と気合をこめるとほら、このとおり。

底面がはずれて、ペッちゃんこになるんですよ。

十歩神拳の奥義だ。


宇宙がだいぶんスッきりしたところに、ゴメスがあたらしいはこをもってきました。

今日のぼくは油断していないぞ。

お前なんか、こうだ。

ゴメスをペッちゃんこにしてやります。

ああ、もっと、つぶしたい。

いらないものは、ほかにないかな。

おお、はこがなくなって、あるけるようになったから。

外に出られるぞ。


行こう。

外にはまだまだいらないものが、たくさんある。

宇宙はスッきりしていなくちゃいけない。

いけないんだ。












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