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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
里緒菜の章

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キャラメル男性

10月26日


なんだかお高いとおもったら。

しらないうちに、キャラメルがはいっていました。

キャラメルは、お高いものだからね。

キャラメルが歩くはずもないから。

だれかが入れたのだろう。

たしかにぼくは甘党だが。

へんなところで気を使わないでいただきたい。

さて、どうしたものだろう。

せっかくレジを打ってもらったものを、無下にいりませんともいえまい。

これ、大丈夫なんだろうか。

ちょっとあいてたり、しないかな。

毒でも入っていたら、たいへんだ。

ありましたよね、そういう事件。


朝起きると、ちゃぶ台の上に、キャラメルが。

キャラメルが歩くはずもないから。

うん、買ってきたんだったな。

困った。

どうにかしたいけど。

毒でも入っていたら、たいへんだし。

それにしても、寒いな。

遭難しそうな寒さですよ。

おや、ちゃぶ台の上に、キャラメルが。

キャラメルは栄養価がお高いからね、遭難しそうなときには、いいんだ。

ぼくはキャラメルをひとつ口の中に放り込むと、自転車にのってでかけます。


広場では遭難したみなさんが、カレーをつくっていて。

すっかりキャラメルの毒が回ってしまったぼくにはわかる。

あいつら、キャラメルだ。

カレールーだと偽って、キャラメルを溶かしているんだ。

その証拠に、ぼくのポケットにはキャラメルが入っている。

キャラメルが歩くはずもないから。

これは陰謀だな。

ゆるさないぞ。


ぼくはカレーに残りのキャラメルをぜんぶ入れてやりました。

遭難には、キャラメルです。

そうなんです。

キャラメルの毒でも食らうがいい。

だいたい、キャラメルが歩くはずがないんだ。

お高くとまりやがって。



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