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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
里緒菜の章

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バッハッハッハッハ。

10月24日


管の前に、葉っぱがたくさん集まっていて。

あれは、吐いてるのかな。

それとも、吸ってるんだろうか。

吐いてるとしたらこのあたりが葉っぱでいっぱいになっているはずだから、吸ってるんだろうな。

集めてる。

あれだ、システムだ。

しやくしょがやってるんだ。


吸われた葉っぱは管を通って、地方から中央へ。

つまったり、しませんか。

しません。

油がぬってあります。

そうですか、よくできている。

中央へ集められた葉っぱは盛大に焚かれて、その火力で芋を焼きます。

焼いた芋は、トラックに乗って、ふたたび地方へ。

リサイクルです。


さいきん地方がやたら芋でいっぱいになっているとおもったら、そういうことか。

たわけが。

武蔵坊じゃあるまいし、そんなに芋ばかり食えません。

そうそう、うまくいくものではない。

うまいくいもの。

ほっけ?

黙りなさい。

葉っぱがなくなれば、その分なにかが増えるんだ。

質量保存の法則ってやつです。

まったく、選挙がおわってトラックが暇だからって。

ろくなことをしない。

ぼくならトラックを、バロックにかえてやりますね。

葉っぱのなくなった管を通るガスが。

トラックの排気が。

盛大なバッハをブオーブオーと奏でます。

お役所仕事ってやつにはこういう、あそび心がたりないな。

秋晴れの空に、耀け、管楽器。

ライクア尺八。

ブオーバッハ。

ブオーバッハ。


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