表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トゼンサウ  作者: ナルサワパン
里緒菜の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/3083

オラ・ノムナラ

10月13日


闇の中からじじいが、スタタタタタタンと。

素早く、かつ、無駄のない動きで。

袋をふたつ投げると、網までかぶせてしまいます。

忍者か。

袋ふたつは、なんの術だ。

今どきは忍者も、高齢化しているというからね。

後継者不足で、たいへんだ。

忍者が帰ろうとすると、駐車場にとまっていた車が、ピコピコ。

変形する気か。

こいつ、ロボットだ。

忍者の仕事を奪うつもりなんだ。

忍者とロボットの、次世代スパイの座をかけたたたかいが始まります。


忍者とロボットは、どっちがつよいのだろう。

気になったけど、ぼくもいつまでも駐車場にいるわけにはいかないので。

うっかり応援して、忍者やロボットの後継者にえらばれてはたまらない。

すみやかに、その場をはなれます。

ぼくの進む道には何故だか、絨毯が敷いてあって。

あれだ、今日は雨が降るから。

忍者が足がぬれないよう、気をつかってくれたんだな。

忍者に気をつかってもらえるなんて、つまりぼくは。

殿様。

絨毯を歩くぼくを両脇から、赤い光が照らします。

ひかえい、ひかえい。

頭がたかい。

ひかえい、ひかえい。


殿様はわるくないな。

こういう気づかいはやっぱり、忍者でないと。

うむ、くるしゅうない。

こんどの選挙は忍者党に入れるとしよう。

しばらくはまだ、忍者の時代が続きさうです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ