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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
里緒菜の章

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ポッケパンパン

10月9日


耳が、みあたりません。

そういえば昨日、出かける時に。

ふたつまとめて落ちていたのを見た気がする。

うん。

ふたつまとめて、ひろってどこかにおいた。

さて、どこだ。

ちゃぶ台。

ちゃぶ台の上には妖精さんたちのアパートが並んでいる。

片付けなさいよ。

すいません、ズボラなもので。

冷蔵庫。

ひげそりしかない。

うん。

冷蔵庫の上にものを置くのはもうやめたほうがいいな。

流し。

計量カップがあったので水を300ccほど。

砂糖少々。

いや、耳はどうした。

あと、鍵もない。

ポッケ。

ビスケットしか入ってないぞ。

たたくとふたつになるんだろうか。

ちゃぶ台。

やっぱりちゃぶ台か。

うん。

ちゃぶ台、一回片付けよう。


耳がみつかったので、とりあえず出かけることにしますが。

昨日は一日、聴こえていなかったことにならないだろうか、これは。

昨日は昨日でマントを畳んだり、忙しくしていたのだが。

どうやってコミュニケーションをとっていたのだろう。

テレパシー。

それとも。

エクスタシー。

なんでもない。

人間にとって、どれだけ言葉というものが不要か、よくわかりますね。


耳をみつけたので、これで音楽が聴こえます。

人間は言葉よりも、もっと美しい音楽を大切にすべきだ。

晴れているし、ハレルジャ。

さて、出かけるわけだが、鍵。

どこやった。

ちゃぶ台。

ポッケ。

ビスケットしか入ってないぞ。


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