第533回 気の病
1月27日
からだから、しぼしぼ。
くうきがぬけてしまいます。
ぼくはさかなではないから。
くうきがぬけては、いきていかれない。
あわててくうきをたしますが。
しぼぼぼぼぼぼぼ。
しぼぼぼぼぼぼぼ。
あっというまにぬけていきます、これはよくない。
からだのくうきをとめている。
センがどこかにとんでしまった。
からだのくうきがぬけていく。
しぼぼのいきおいでとんでしまった。
そのようです。
とんでしまったものはしかたない。
あきらめますが。
まだしぬわけにもいきません。
スーパーによって。
くうきをかいます、くうきをください。
200円ですか、おやすいな。
200円のくうきをください。
くうきは200円だといわれたのに。
なぜだか300円になっていて。
まあ。
ぼくは500円もっているおかねもちだからいいんですけど。
なんだかだまされたきぶんです。
300円の、おたかいくうき。
どれ、さっそく足してみよう。
しぼぼぼぼぼぼぼ。
しぼぼぼぼぼぼぼ。
たしたぶんだけくうきがぬける。
そりゃそうか。
くうきのセンをさがさないとな。
くうきがぬけるたびに。
300円もかかっていては。
そのうち破産してしまう。
まあ。
ぼくは500円もっている。
おかねもちだからいいんですけど。
セン。
セン。
どこにとんだかな。
かわりに500円でもはめてみるかな。
しぼぼぼぼぼぼぼ。
そりゃそうか。
あー。




