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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
おめで鯛の章

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第513回 オジゾーソンの扉

1月7日


おや、くらやみに。

オジゾーソンのとびらがひらく。

きょうはとびらがあいています。

いまここで。

オジゾーソンのとびらにはいれば。

それはとてもありがてえ。

オジゾー次空へゆけるのディスが。

どうしたものか。

ぼくはまだ。

ここでやるべきことの、ある気がするし。

まよいつつ。

とびらのまえをスルーします。


宇宙のハーバーライトでは。

みな、たいくつさうにねていたり。

わけのわからぬことばをはいたり。

ああもう。

ちっともありがたくねいのです。

やっぱりあれか。

オジゾーソンのとびらにはいって。

オジゾー次空へゆけばよかった。

ぼくはひじょうにウンザリします。


オジゾーソンのとびらはしまって。

ブモー。

けむりをあげてとんでいく。

とびらのなかはオジゾー次空。

みな、ありがてえありがてえと。

こころやさしくすごしています。

どうしようかな。

まよううちに、ぼくはまた。

ウンザリ宇宙にとりのこされた。

今回もまた、たびだっていく。

オジゾーソンのとびらをみおくります。


みあげるそらからゆきだるま。

ぼくの手におりてはははとわらう。

ありがたくねい宇宙のなかで。

せめてぼくはやさしくいきよう。

はははとわらうゆきだるま。

そらからおりたやさしさのかけら。

ハーバーライトのすみにのこして。

ぼくはいきます、いきつづけます。


おはようございます、おはやいですね。


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