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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
里緒菜の章

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疾風に剄草を見る

10月2日


顔をあらっていたら、一本ぴょろっと長い髪の毛があって。

あらやだ。

ひっぱってみたら、意外に強くてぬけません。

痛い。

なんだよもう。

思いながら顔を拭いていると、タオルが3つに裂けてしまった。

はて。

何が起こったのかと鏡をみると、鏡がパリン。

理解した。

目からパーとビームが出てる。

慌てて長いぴょろ一本をもう一度引くと、目がピカピカ。

もう一度引くと、ストップ。

パー、ピカピカ、ストップ。

パー、ピカピカ、ストップ。

パー。

ぼく的にはストップにしたいのだけど。

こういうのはたいてい、接触がわるくてなかなかうまくいかない。

安物め。

いつまでもこんなことをしていては遅刻してしまうから、仕方なくパー、のままで出かけます。

ピカピカよりましだ。

部屋はめちゃくちゃになったけど、なんとか服は着られました。

ま、いいさ、もともとめちゃくちゃみたいなモンだ。


ぼくが外に出ると、みんなビームに気づかずに。

おはようございます、ぎゃあ。

ビームにあたってしまいます。

困ったな。

みんながビームにやられてしまったから、今日は一人で仕事しなくちゃいけないじゃないか。

不注意だぞ、みんな。

おはようございますのときはビームが出ていないか確認しよう。

ビームヨシ、ビームヨシ、ビームヨシ。

先週のワンポイントKYTでやったばかりだ。


メガネをかければいいことに気がついたのは、電池が切れてビームが止まったあとでした。

街はめちゃくちゃになったけど、ま、いいさ。

もともとめちゃくちゃみたいなモンだ。

メガネかわいくないし。


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