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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
セプテンバーの章

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エアーMAX

9月26日


昨日のうちに、いれておいたので。

きょうはちゃんと、空気が入っています。

朝はいそがしいからね、いれておいた。

空気があると、衝撃が吸収されるから。

快適です。

例の火星に行く人のスーツも、空気が入っているそうだし。


ここは火星ではないから、おじいさんがハイカラなスカーフを肩に巻いて。

変身するのかな。

空も飛べるかも、しれない。

あれだ、火星へ行く気なんだ。


おじいさんにどんどん空気が入っていって。

モリモリのマッチョマンへ変身していきます。

空気が入って、大きさがかわったものだから。

これはいけない。

スカーフが、スカートになってしまう。


変態め。

ぼくが空気を抜いてしまうと、おじいさんはしぼしぼにしぼんで。

シボレー・コルベット。

ハイカラですね。


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