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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
葉月の章
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使い慣れない。

8月19日


片手でやれないので。


新しいのにしたら、片手でやれないじゃないか。

今までは、片手でやれました。

新しいのは、両手を使うから。


掴まれない。

ぼくはバランスがよくないから。

掴まれないのはちょっと問題だよね。

乗りながらやれない。

落ちたら死んでしまうじゃないか。

敵が出てきたらどうするんだろう。

戦えないじゃないか。

片手なら、戦えますよ。

殴れるからね。

両手を使っていたら、殴れないじゃないか。

キックをするんだろうか。

キックはだめだな、倒れてしまう。

ぼくはバランスがよくないから。

逃げるしかない。

両手を使いながら逃げるなんて、危ないな。

転んだ時に受け身がとれなくて、大怪我をするぞ。

前も見えないし。

今日は初めて来るビルだからね。

不忍池までは、地図をみないといけない。

速く走れないじゃないか。

逃げるのも難しいな、このままではやられてしまう。


こんな不便な新しいのが流行るなんてどうなっているのだろう。

皆はどうしているのだろうか。

不思議に思って顔をあげてみると、やっぱり皆両手でやっています。

危ないな。ほら、敵が出てきたよ。

敵に襲われたおじさんは気づかずに両手でやっていましたが、敵が食べようとすると目も上げずにビームを発射。

ちょっと、ビームは反則。

あのおじさんは達人か。

達人28号なのか。

ビームは当たらなかったけど、たいしたものだ。

おじさんは食べられてしまったし、ビームはマルコフにあたってしまったけど。


ほらみろ、やっぱり危ない。

両手を使わないといけないのは危ないな。

歩きスマホはいけません。

歩きスマホはやめましょう。


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