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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
そして季節は巡り、再びの葉月の章

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第369回 It's all light

8月19日


きょうははやおきです。

センタクをします。

センタクモノをかついだぼくが、往来をゆくと。

おデブのめがねサラリーマン。

自転車からころげて、ぎょっ。

なんでしょう。

ぼくはくびを、ひねります。


センタクモノをセンタクキという。

魔法の機械にぶちこんで。

きれいになーれと魔法をかける。

いつもおもうんだが。

魔法をつかうなら、機械はいらないのではないか。

そうおもいつつ。

世間の常識にはさからえないのが、ぼくの限界。

魔法のコインを1まい、2まい。

3まい、4まい。

5ひゃくえんか、おたかいな。

いつもおもうんだが。

魔法をつかうなら、コインはいれないでもいいのではないか。

そうおもいつつ。

それが資本主義、経済というもの。

こころのどこかで納得しつつ、へいわなカナダにかんしゃします。


きれいになーれ。

きれいになーれと。

魔法をセンタクキに念じながら。

おや、鏡がある。

どれ。

ついでにこっちにも魔法をつかって。

キムタクになーれ。

キムタクになーれ。

ひゃあ。

鏡のなかのしろいパーカー。

ぼくのおなかに、まっかな血しぶき。

鏡のまえでころげて、ぎょっ。

ああ。

そういえば先にカツオをはこんで。

あかいのがついて、そのまま。

おもいだしますが。

こりはどうみてもさつじんはん。

おデブのめがねサラリーマンでなくても、ぎょっとします。


なんだ。

パーカーもいっしょにセンタクするのだった。

血まみれのキムタク、鏡の中でしょんぼり。

センタクモノをかついだぼくが、往来をいくと。

Tシャツ短パンのおじいさん。

自転車からころげて、ぎょっ。

自転車はあびないのりものです。


みんながぎょっとするものだから。

キムタクは。

変なネコにでもかまってもらうほかない。

変なネコ。

変なネコ。

チチチチチ、キムタクですよ。

カツオのにおいにつられてでてきた。

変なネコは。

なんだ、キムタクか。

ばかじゃないかと、ぼくをにらむ。

おたかいな。

キムタクなぞに、なるんじゃなかった。





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