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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
そして季節は巡り、再びの葉月の章

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第367回 ケサランパサラン

8月17日


じぬんから、はえているみどり。

ちょろっと。

けちくさく、はみだしています。

こら。

みどりはあっち。

けちくさく、はみだしているのではない。


そらにもごもご、ちぎれぐも。

ちょろっと。

けちくさく、はみだしています。

ちぎれたくもは、ケサランパサラン。

もごもご、じぬんにおりてきて。

モンジャモジャ。

みどりがはえます。


こうやって、はえるものだったのか。

ぼくは大学で。

しょくぶつのことなぞ、べんきょうしたが。

こりはしらなかった。

よのなかには。

まだまだしらないことがたくさんあります。

そら。

あすこの竹筒に、造花がかざってあって。

そのまえの納豆の包みが、すこしづつひらいて。


あぶない、儀式か。

もうすこしで。

はえてくるやつに、やられるところだった。

こんなところで。

ナットウキナーゼになる気はない。

まったく。

大学をでていても、ゆだんのならねえよのなかディス。


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