第362回 鬼午っ後
8月12日
ねすぎて。
あたまから、つのがぴんぴん。
鬼になってしまった。
ああ、これはもうだめだな。
きょうはそとにでられやしない。
うさぎや、イタチのみなさん。
鬼がでたーと、おどろいてしまう。
おとなしくヘヤで、ねてすごします。
ねていると。
ドアーにどんどん、なにかがぶつかる。
垂れ便だ、あけなさい。
おお、垂れ便やさんか。
そういえば。
きょうは荷物がくるのであった。
そとにでなくて、結果オーライ。
ドアーをあけると、垂れ便やさんは。
鬼がでたーと、おどろいてしまう。
ああ、しまった。
わすれていました。
わすれていたものは、しかたない。
垂れ便やさんの荷物をあけます。
ステキなくろいきんぞくバット。
インターネットで。
まえにたのんでおいたやつです。
すばらしい。
すばらしい。
くろいきんぞくバットをひきづりながら。
ぼくは垂れ便やさんをついせきします。
垂れ便はいないか。
垂れ便はいないか。
垂れ便やさんはバイクにのるから。
逃げあしがはやい。
みつからないな。
ハンコを、おさなきゃいけないのに。
ほら。
バットのフタをあけると、ハンコになっている。
つかってみたい。
バットをふりまわしてあるくぼくをみて。
うさぎや、イタチのみなさん。
鬼がでたーと、おどろいてしまう。
ああ、しまった。
わすれていました。
わすれていたものは、しかたない。
うさぎにハンコをおしてやろうか。
イタチにハンコをおしてやろうか。
はあ。
鬼になると、ふべんだな。




