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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
セプテンバーの章

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すしばんざい

9月17日


待ちに待った、雨が降って。

カッパさんたちは楽しく街へ出かけます。

もう、寿司なんてつくりません。

雨の日は、街に人間がいないので。

マグロやカツオや、ソーセージも、寿司になるのはやめて、一緒に遊びます。

リベリオンです。


雨の街では、そうやってカッパさんたちが遊園地に行ったり、市役所に行ったり。

オリンピックを開いたり、しているのですが。

傘をさしてると、視界が狭くなるから見えません。

ぼくは時々寿司屋に傘を忘れるからね。

見たことがある。


雨上がりの朝、駅のエスカレーターに醤油が置いてあったりするのは、そういうわけなのです。


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