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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
ハスカップの章

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第295回 弱き者、助けを呼ぶ声 急げヒーロー

6月6日


ろくがつむいかに、あめざあざあふってきて。

あめですか。

ひゃあ。

ふくをきないと、ぬれてしまう。

あわててふくをきますが。

なんだ。

たいしてあめは、ふってません。

これなら、ふくはきなくていいな。

あわててきたふくを、やれやれとぬぎます。

ヒーローの曲なぞかけて、出かけます。


や、これは失敗だった。

あんがい、ふってきましたよ。

さすが、ろくがつむいかだ。

ゆがみねえな。

上だけでも。

ふくを、きましょうか。

きましょうか 、といいつつ。

きるつもりは、ありませんが。

さいきんはあめも、酸性雨だから。

環境破壊。

とけてしまう。

外側がとけて、なかの。

ヒーローが、でてきてしまう。

いそがないと。

ヒーローはいつだって、いそいでいるものです。

や、あまやどりのネコさん。

ヒーローをよびましたか。

ヒーロービーム。

ネコさんのいる、縁側がのびます。

くつろいでください。


や、バイクをつんだ、トラック。

バイクにのるのは、ヒーローだから。

世の中には、あんなにヒーローがいるのか。

がんばっています。

2010年代の世界もあんがい、すてたものではないようです。

環境破壊。


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