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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
きんじろうの章

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第288回 ジャイアンと山羊座

5月30日


ドアーのまえに、おおきな鍵あな。

マルと、シカクのつながった。

あのデザインは、鍵あなでしょう。

古来より。

ドアーのなかをのぞくときには、鍵あなですが。

少々おおきすぎではない、でしょうか。

ドアーのなかが、丸みえです。

無用心だな。

だって。

ふつうにはいれますもん、あれ。

ほら。

実際に、鳥や、うさぎや、ネジミなぞ。

好きほうだいに、鍵あなから。

ドアーのなかに、はいっていきます。

ドアー意味ねえ。


だいたい。

あんなにおおきな鍵あなだと、鍵のほうだって相当、おおきくて。

もちはこびに不便ではない、でしょうか。

よほど。

ジャイアントなやつがもっているに、ちがいない。

ほら。

実際に、ジャイアントな影がかえってきます。

鳥や、うさぎや、ネジミなぞ。

鍵あなから一目散に、にげだして。

桑原、桑原。

チョップでもくらわされては、かなわない。

ぼくも早急に、にげることにしますよ。


かえってきたジャイアントは、丸太のような鍵を鍵あなにつっこみ。

まったく、いたずらしおって。

ドアーをあけて、はいっていきますが。

ジャイアントがいるときはいつも、鍵あなに鍵がささっているので。

鳥や、うさぎや、ネジミなぞ。

あれらがどうして、好きほうだいにドアーのなかへはいれるのか。

ジャイアントには、わからねいのディス。


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