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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
セプテンバーの章

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さりげなくウンコとかいってみるテスト。

9月12日


トイレにいきたくなって、トイレにいったら、やっぱりいきたくなくなって。

ボンワリしている間に、世界は終わっていました。

終わった世界では、変な音楽を鳴らす車ばかりが走っていて。

すいません。

ぼくがトイレになんていったばっかりに。

せめて、変な音楽をやめさせます。

ぼくは両手をひろげて、「(やめたまえ。)」

すると車はいっせいに、こちらをむいて、ぴたり。

む、これはおもしろい。


よし、むかしとったキツネツカだ、やってみよう。

こうみえて、ぼく。

ちいさい頃にイルカ合唱団の指揮者に選ばれたことも、あるんです。

たしか、こう。

右手をあげて、山、山、ぐるっと、戻す。

山、山、ぐるっと、戻す。

いち、にい、さん、し。

いち、にい、さん、はい。

ぼくが右手を「はい。」で向けると、黄色いカマロがハーレルジャ。

うむ、いい声です。

次はそっち。黒のハマー、はい。

ハーレルジャ。

プリウス。ハーレルジャ。

リンカーン。ハーレルジャ。

スイフト。ハーレルジャ。

ガンダム。ハーレルジャ。

ハーレルジャ。ハーレルジャ。

ハーレルジャ。ハーレルジャ。

ハレールージャー。

「(やめたまえ。)」

ぴたり。


発生練習は終わりました。

では、歌いましょう。

さん、はい。

イッヒアイシンデンウィンドウハッデンオウインエストンファーダウェーイ。

イッヒアイシンデンウィンドウハッデンウンコーエスティンマーラウェー。

終わてしまった世界に、歌声が響きます。

世界に広がれ。歓びの歌。

イッキンバスティオーウェドウォンセンサービレサードンクロッニーハイ。


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