第252回 パンツはドラグーン
4月24日
宇宙の旅はつづく。
おはようございます。
スペースパトロールキャプテン小関です。
ウソです。
小関ではありません。
宇宙にも相対的な時はながれるので。
朝がきます。
おはようございます、おはやいですね。
朝はまず、パンツの準備。
宇宙だからって。
はかないわけにはいきません。
紳士たれ。
さて、紳士ティキに、パンツの準備。
派手パンツ。
地味パンツ。
たたかうときは、ボクサーパンツ。
やたらとパンツがあって。
こまったものです。
宇宙はパンツの宝庫です。
きょうは、ふつうの日なので。
ふつうのパンツ。
宇宙だからって。
そうそう、特別な日ばかりが。
おとずれるわけではありません。
ふつうのパンツのぼくが、ふつうに宇宙をゆきますが。
むぅ。
工場の門のまえに。
だるまがならんでいる、はいれない。
べつに、はいりませんが。
工場に用はない。
だるまとたたかう必要は、ありません。
パンツ危うきにちかよらず。
いのちびろいしたな。
ぼくはだるまのひたいをつついて。
捨てぜりふをいってみます。
ならんだだるまは、パタパタパタとみんなたおれて。
ひゃあ。
そんなつもりでは、なかった。
だるまがこんなに、よわいなんて。
ぼくはふつうのパンツですよ。
たおれただるまは、いっせいに。
ごろりとおきあがります。
そう。
だるまは、おきあがるものです。
だるまはごろりといっせいに。
なかまになりたそうに、こちらをみている。
たたかいませんよ。
工場に用はない。
さすがの小関も、これだけの数のだるまが相手では。
ちょいと物理ティキに、不可能ってモンです。
小関じゃないしな。
小関はだるまに、おとといきやがれと謝罪して。
朝やけもえるだるま工場地帯をあとにします。
ふつうのパンツは、あらそいごとがにがてなんだ。
宇宙の旅はつづく。