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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
金剛石の章
262/3029

第249回 うなぎのタレを入れたワケではない。

4月21日


はやおきを、しまして。

おはようございます、おはやいですね。

きょうはまだまだ、時間があります。

このあまった時間で、何人のひとが。

すくえるのだろう。

ぼくはなにか、みんなの役にたつために。

外にでてみます。


肉屋のまえには、むぅ。

オランジュ色のレバーが、ならんでいます。

肉屋で売る方の、レバーではなく。

ひいたり、おしたりする。

スイッチ的な、レバーです。

オランジュ色のレバーは、ふよふよしていて。

なかにはモナカが、つまっていますが。

ふよふよしているものだから。

ゆれるたびになかのモナカが。

グズグズにくずれて。

ほら。

あれなんか、はんぶんくらいとびだしている。

ぽっかりあいた、レバーのはんぶん。

みちにおちてる、モナカのはんぶん。

ダメですね、こんなことでは。

なんだい、こんなもん。

ぼくはためしに、レバーをぐいっとやってみますが。

市役所のほうで、ボーン。

ひゃあ。

すいません。

まちがえました。

肉屋のレバーは、はじめてなもので。

まさか肉屋が。

市役所をねらっていたとは、知らなんだ。


肉屋のレバーで、失敗をしてしまったので。

かなしくなって。

ぼくは、コンビニへいきます。

コンビニには、あまいパンばかり。

肉屋のレバーで、失敗をしたぼくは。

気分てきには、あまくないほうがよいのですが。

むぅ。

あまいのしかない。

ないのでは、しかたない。

そうだな、ではパンはあまいのにして。

にがいコーヒーを、いれよう。

世の中は失敗した者にあまくありません。


さて。

コンビニから戻り、ふたたび肉屋のまえにきたわけだが。

むぅ。

さっきはこう、こっちに。

ぐいっと引いた。

さすれば。

正解は。

こっちか。

ぼくは失敗に学びます。

えい。

オランジュ色のレバーを、えいっと押すと。

ニャー。

変なネコめ。

最近みないとおもったら、こんなところにわなをしかけて。

肉屋は変なネコの、支配下です。


ヘヤに戻ったぼくは、コーヒーをいれます。

失敗したので、にがめ。

コーヒーを、多めに2はい。

さとう。

ミルコ。

そして、くろい液体。

これにお湯をそそぐと。

おぉ。

なかなかマイルドで、よいあじわい。

ほろよいにがさ。

コーヒーでほろよいになったぼくは、気分がよくなり。

うたいます。

ぱ ぱ パーナソニックとちっちゃいつーのー、くっ くっ。

ぱ ぱ パーナソニックとちっちゃいつーのー、くっ くっ。

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