第248回 荒い薬師 あわて床屋
4月20日
このオクスリは、なににきくのだらう。
ぼくは、オクスリなぞというものは。
大学院をでた、えらい方がつくっているから。
のめばきくものかとおもって。
あまりきょうみが、なかったのディスが。
ハコにこう、字がかいてあると。
ついつい気になって、よんでしまいます。
なになに。
かぜのひきはじめ。
カタコリ。
腰痛。
パトリ。
パトリ?
パトリはうそだな。
わからないとおもって、うそをかくものではない。
しかし。
かぜのひきはじめ。
カタコリ。
腰痛。
おお。
まさにこのぼくに、うってつけのオクスリ。
さすが。
大学院をでた、えらいモモンガのつくったオクスリだ。
医学の進歩はいだいです。
モモンガは、いだいにはいれるのでしょうか。
しりません。
オクスリをのんで、なんだかうれしいきもちになったぼくは。
みんなにもすすめてあげようと。
オクスリのハコをもって、でかけます。
からす、ぎゃあぎゃあ。
のどがわるいのですか。
さ、のみなさい。
からすは、はんぶん。
からだがちいさいからね。
あしたには、すずめになれるでしょう。
よいことをすると、気もちがいい。
やあ、そこの電気がついているのは、びようしつ。
びようしつはいつも、朝はやくから。
電気がついていて、えらいな。
がんばっています。
でも、びようしつには。
ベンキがならんでいる。
がんばりすぎです。
オクスリをのんで、疲労回復。
これでまた、がんばってください。
おや、むこうから。
すごくキレイな方があるいてきますね。
ひゅう。
きっと、びようしつ。
びようしつががんばった、おかげです。
どんなにがんばったって。
ベンキでは、キレイになれない。
ベンキがなおって、なにより。
びようしつが機能するようになったようで、なにより。
オクスリはだいぶん、すくなくなりましたが。
そのぶん。
みんなのしあわせが、ふえました。
医学の進歩に、感謝します。
ありがとう、モモンガ。
サンキュウ、ベリーモモンガ。