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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
金剛石の章
258/3033

第245回 能ある方が罪を隠す

4月17日


あぶらを、おとさないと。

きのうはちょっと、たたかってきたので。

おつかれですが。

きのうはちょっと、たたかってきたので。

おつかれでして。

たたかってきて、からだにあぶらのついた。

そのままで。

ねてしまいまして。

あぶらを、おとさないと。

モングル戦士だと、ばれてしまう。

あなたはモングル戦士ですか。

いいえ。

むしろわたしはモモンガ戦士です。

そらをとぶ。

とべません。


あぶらをおとすために、おゆをかけますが。

むぅ。

川にあぶらが、ながれてしまう。

モングル戦士だと、ばれるわけにはいきませんが。

川をまもるのも、誇りたかきモングル戦士の使命。

ほどほどに、やめます。

さかなのみなさんごめんなさい。

ほどほどに。

川にあぶらを、ながしてしまって。

ほどほどに、やめるまえに。

ておくれになった。

さかなのみなさんごめんなさい。

ぼくはモモンガ戦士です。


外では雨が、しのついて。

これではさすがのモモンガ戦士も。

そらをとべません。

ほんとうは。

雨でなくても、とべませんが。

しのつく雨が、からだをぬらす。

川のみなさんの、復讐でしょうか。

ぼくがモモンガ戦士だと、ゆだんして。

へいきでリベンジをしかけてくる。

モングル戦士だとしったら。

ぶったまげるぞ。

モモンガ戦士のふりも、ナンギなものです。


きかぬ。

きかぬのだ。

からだにびみょうにのこったあぶらが。

しのつく雨を、びみょうにはじく。

今のぼくには、しのつく雨は。

びみょうに効果が、ありません。

誇りたかきモングル戦士としては、川のみなさんの気もちを汲んで。

あえてやられてあげたい。

ところディスが。

無敵のモングル戦士は、こんなものではくたばりません。

さすが、モモンガ戦士だ。

だてにコートはきていない。

ぼくは、モモンガ戦士だから雨がきかないふりをして。

小雨のなかを、あるきますよ。


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