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第243回 おそばにおいて
4月15日
あめざぶざぶの、あめざぶろう。
あめの日は。
あめざぶろうさんが街を、あるいてらっしゃる。
あめの日は。
みなさん、おうちのなかに。
おりますから。
あめざぶろうさんが、街にでられる。
クラシックな、簑、傘をつけて。
あめざぶざぶの、あめの中を。
あめざぶざぶの、あめざぶろう。
ジャブロー。
なんでもない。
やがてあめは、しとしとにかわり。
ハイカラな、こうもり。
ビニール傘。
さした人々、あめの朝へと。
おはようございます、おはやいですね。
あめざぶろうさんは、簑に、傘に。
あめのざぶざぶ、あたらなくなったのを感じ。
おお、いかん。
しとしろうにこうたいだ。
そば屋のまえで、うごかなくなります。
玄関をあけた、そば屋の店主は。
いつのまにかはえている、たぬきの置き物をみて。
まったく、いたずらしおって。
はげたあたまに、しわをよせます。
そんなわけで、そば屋のまえには。
たぬきの置き物がよく、置いてあるのディエス。